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プロデビュー15年で悲願の初優勝、孫興慜「私は世界で一番幸せな人」

プロデビュー15年で悲願の初優勝、孫興慜「私は世界で一番幸せな人」

Posted May. 23, 2025 09:34,   

Updated May. 23, 2025 09:34


太極旗(テグクキ)を身にまとった主将の孫興慜(ソン・フンミン、33)は、トッテナム・ホットスパー(イングランド)を代表してUEFAヨーロッパリーグ(EL)優勝トロフィーを受け取った後、濃いキスをした。表彰台の中央に足を運んでは、地団太を踏んで仲間たちの歓呼を引き出してからトロフィーを持ち上げた。2010年、ブンデスリーガのハンブルガーSVでプロデビューして以来、15年間夢見てきた初優勝の夢を叶える瞬間だった。

欧州EL優勝トロフィー(15キロ)は、UEFA大会のトロフィーの中で最も重い。チャンピオンセレブレーションの途中、トロフィーに額が引っかかれて赤い傷がついたが、孫興慜の顔からは笑みが絶えなかった。英放送局TNTスポーツとのインタビューで「夢を成し遂げた自分は世界で最も幸せな人だ」と話した。

トッテナムは22日、スペイン・ビルバオで行われたマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)との今季欧州EL決勝で、前半42分に生まれたブレナン・ジョンソン(24)の決勝ゴールを守り切り1-0で勝利した。足の負傷で1ヵ月間欠場したが、最近復帰した孫興慜は同日後半22分に投入され、チームの勝利に貢献した。

孫興慜は「優勝を切に願った。この1週間、毎日決勝の夢を見るほどだった」と話した。もしかしたら最後になるかもしれない優勝機会を絶対に逃してはならないというプレッシャーがそれだけ大きかった。先立って孫興慜は欧州チャンピオンズリーグ(CL、2018~2019シーズン)とイングランドフットボールリーグ(EFL)カップ(2020~2021シーズン)でチームが決勝まで上がったが、いずれも準優勝に終わった。イングランド・プレミアリーグでは2016~2017シーズンを2位で終え、優勝に届かなかった。目の前で優勝を逃すたびに、孫興慜は悔しい涙を流し、「泣き虫」というニックネームを得た。しかし、3転4起の末「優勝という最後のピースを探してパズルを完成させる」という目標を達成したこの日は、現場を訪れた父親ソン・ウンジョンさん(SONサッカーアカデミー監督、63)の胸に抱かれ、喜びの涙を流した。

長い間、優勝を渇望してきたトッテナムも、2007~2008シーズンのEFLカップ優勝以来、17年ぶりに「無冠」から脱した。欧州EL(前身のUEFAカップを含む)では、1984年以来41年ぶりに通算3度目の優勝を果たした。

これまでトッテナムが優勝を目前にして挫折する度に、多くの主力選手がチームを離れた。しかし、孫興慜は再契約を続けながらチームに残った。6年前の欧州CL決勝の先発メンバーのうち、今もトッテナムのユニホームを着ている選手は孫興だけだ。プレミアリーグ得点王(2021~2022シーズン、23ゴール)、歴代トッテナム選手通算得点5位(173ゴール)などの記録を持つ孫興慜は、今回の優勝でチームの真のレジェンドになった。米スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」は「孫興慜はトッテナム現代史で最高選手として残るだろう」と評価した。普段「優勝がなければレジェンドではない」と言ってきた孫興慜だが、この日は堂々と話した。「この17年間、誰もできなかったことをやり遂げた。今日だけは自分はトッテナムのレジェンドだと言えると思う」。

孫興慜は韓国選手としては4人目の欧州リーグチャンピオンになった。車範根(チャ・ボムグン)前韓国代表監督(72)がブンデスリーガのフランクフルト(1979~1980シーズン)とレバークーゼン(1987~1988シーズン)でELの前身であるUEFAカップを2度制覇した。金東進(キム・ドンジン、43、代表コーチ)と李浩(イ・ホ、41、仁川首席コーチ)は2007~2008シーズンにゼニット(ロシア)所属で一緒に活躍し、UEFAカップ優勝を果たした。韓国選手としては初めて欧州クラブ対抗戦で優勝チームの主将になった孫興慜は、「韓国人としてこのトロフィーを掲げることができてとても誇りに思う。韓国時間の午前4時に起きて家族のように応援してくれたファンに感謝する」と話した。

欧州ELの頂点に立ったトッテナムは、来季に最上位レベル大会である欧州CLに参加する。英BBCによると、トッテナムは今大会の賞金と来季の欧州CL参加ボーナスなどを合わせて、最大5440万ポンド(約1008億ウォン)を獲得することになった。トッテナムは今季EPLでは20チームのうち17位(22日現在)にとどまるなど最悪のシーズンを送っているが、欧州EL優勝で最後の逆転を成し遂げた。トッテナムのアンジェ・ポステコグル監督は、リーダーとしてチームに献身した孫興慜に感謝の気持ちを伝えた。ポステコグル監督は「孫興慜のための日を作りたかった。この10年間、孫興慜はできる限りのことをした」と話した。


鄭允喆 trigger@donga.com