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李在明氏「内乱終息」vs 金文洙氏「体制戦争」

李在明氏「内乱終息」vs 金文洙氏「体制戦争」

Posted May. 13, 2025 09:13,   

Updated May. 13, 2025 09:13


第21代大統領を選ぶ22日間の公式選挙運動が、12日午前0時に始まった。戒厳と弾劾の余波の中で行われる今回の早期大統領選で、最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)候補は「内乱終息」を、与党「国民の力」の金文洙(キム・ムンス)候補は「体制戦争」を唱え、有権者に支持を訴えた。

李在明氏は同日午前10時、ソウル光化門(クァンファムン)の清渓(チョンゲ)広場で選挙対策委員会の出陣式を開き、「内乱終息」をキーワードとした公式選挙運動を開始した。李在明氏は、弾劾反対集会が行われた光化門の象徴性を強調し、「私たちはここで漆黒の内乱の闇を打ち破った」とし、「内乱の首謀者を裁判にかけ、大統領職を剥奪したが、憲法まで無視する内乱残党の2次、3次内乱は今も続いている」と述べた。

防弾チョッキを着て舞台に上がった李在明氏は、「内乱は韓国社会を極端な分裂と対立に追い込み、大統領候補が防弾チョッキを着用しなければならない」とも述べた。同党の選挙対策委員会は、李在明氏の街頭遊説時に4面防弾ガラスや遠距離狙撃妨害用のバルーンを設置することなどを検討している。李在明氏は続いて、京畿道(キョンギド)の板橋(パンギョ)や東灘(トンタン)、大田(テジョン)など、これまで自身が強調してきた人工知能(AI)や半導体先端産業中心地域、いわゆる「K-イニシアチブベルト」を訪れ、遊説を行った。

金氏は、「市場大統領」を標榜し、午前5時、ソウル松坡区(ソンパク)の可楽(カラク)市場で日程を開始した。金氏は、「市場は市場経済」と強調し、「国民の力が必ず勝たなければならない。大韓民国を救うためだ」と述べた。大統領選を「体制戦争」と規定したのだ。金氏は、「私は市場大統領、民生大統領、経済大統領、大韓民国を豊かにする大統領にならなければならないと考えている」とし、「汗を流して働く人が絶望せず、希望を持って一生懸命生きることができる大韓民国を必ず作る」と強調した。金氏は、有権者が密集するソウル、大田、大邱(テグ)を結ぶ京釜(キョンブ)線で遊説を行った。

李在明氏を狙ったネガティブキャンペーンにも乗り出した。金氏は、中央選挙対策委員会会議で、「豊かにすることが進歩だ。貧しくすることが進歩なのか。偽の進歩を打ち破りたい」と述べた。李在明氏の義姉への暴言論議を念頭に置いた発言だ。

保守系少数野党「改革新党」の李俊錫(イ・ジュンソク)候補は午前0時、全羅南道麗水市(チョンラナムド・ヨスシ)の国家産業団地で出陣式を開き、「大韓民国の輸出と国家成長を牽引した2次産業団地が再び再跳躍できるよう解決策を提示する」と述べた。李俊錫氏は、国会疎通館で記者会見を開き、「40歳の挑戦」とし、「今回の大統領選は李俊錫と李在明の一対一の対決の場になるだろう」と述べた。金泳三(キム・ヨンサム)、金大中(キム・デジュン)元大統領の40代旗手論を想起させ、保守陣営の代表走者は金氏ではなく自身だと強調したのだ。


金埈馹 jikim@donga.com