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米国防総省「軍の大将クラス2割削減」、在韓米軍司令官も影響圏内

米国防総省「軍の大将クラス2割削減」、在韓米軍司令官も影響圏内

Posted May. 07, 2025 08:46,   

Updated May. 07, 2025 08:46


ヘグセス米国防長官が5日、米軍内の大将クラスを少なくとも2割削減し、将官も軍全体で1割削減する内容の命令書に署名した。第2次トランプ政権が強調してきた軍幹部クラスのポストの削減作業が始まったとみられている。トランプ政権はこれまで、国防総省および軍改革の一環として、軍幹部ポストの削減を言及してきた。一部では四つ星将軍のポストである在韓米軍司令官も今回の措置の影響を受ける可能性があるとの見方も出ている。

●ヘグセス氏、長官指名前から「大将クラス削減」を強調

同日、米国防総省によると、ヘグセス長官は、△大将クラスのポスト2割削減、△州兵の将官ポスト2割削減、△軍全体の将官ポスト1割削減などを主な内容とする命令書に署名した。ヘグセス氏は、「国防総省は使命を達成するために、不必要な官僚的障壁に縛られず、革新と優れた作戦を導き出すことができる卓越した高位指導者を育成しなければならない」とし、「このための核心的な措置は、重複した部隊構造を取り除き、軍幹部ポストを削減してリーダーシップを最適化し効率化することだ」と強調した。

昨年3月、米議会調査局が発表した報告書「米軍内の将官および上級士官」によると、2023年9月基準、米軍の現役将官は計809人。このうち四つ星将軍は37人だった。議会調査局が関連統計を集計し始めた1965年と比較すると、全兵力中の四つ星将軍の割合は23年に2倍以上増加した。全兵力のうち、将官級将校の割合も1.3倍ほど増えた。

ヘグセス氏は2月、国防総省のタウンホールミーティングでも、「私たちは、第2次世界大戦で7人の四つ星将軍で勝利を収めたが、今は44人もいる」とし、「彼ら全員が戦闘の成功に直接寄与しているのか点検する必要がある」と述べた。国防長官に指名される前の昨年6月には、保守論客ヒュー・ヒューウィット氏とのラジオインタビューで、「軍最高位級将校の3分の1が米軍の政治化に積極的に関与している」とし、将官の数を減らすべきだと強調した。

●ロイター通信、「ヘグセス氏、在韓米軍司令官に注目する可能性も」

四つ星将軍削減に関する詳細計画は発表されていない。しかしロイター通信によると、一部地域の司令部の司令官を統合する案が浮上している。在韓米軍もその一つだ。ロイター通信は、「ヘグセス氏が注目する可能性がある四つ星将軍のポストには、米太平洋軍司令官と在韓米軍司令官がある」と伝えた。アフリカ司令部と欧州司令部、南部司令部と北部司令部を統合する案も議論されているという。

ただし、米議会では軍将軍の数を減らす案について懸念も少なくないことが分かった。米上院軍事委員会のジャック・リード議員(民主党、ロードアイランド州)は声明を通じて、「我が軍で最も熟練し経験豊富な将官のポストを十分な根拠なく無くすことは、効率性を高めるのではなく、軍の戦力自体を弱体化させる恐れがある」と指摘した。


イ・ギウク記者 71wook@donga.com