
昨年、健康保険保険料の収支赤字が、史上最大の11兆3000億ウォンを超えたことが分かった。
27日、国会保健福祉委員会所属の金美愛(キム・ミエ)議員(国民の力)が国民健康保険公団から提出受けた「この10年間の健康保険財政の現状」によると、昨年の保険料収入は83兆9520億ウォン、保険給付費は95兆2529億ウォンと集計された。保険料の収入から給付費を差し引いた保険料収支は11兆3009億ウォンの赤字だった。
保険料収支の赤字は、2015年の2兆4533億ウォンから2019年は10兆3001億ウォンへと着実に増えている。コロナ禍の2020年(9兆3442億ウォン)と2021年(6兆4995億ウォン)はやや減少したが、2022年から再び増えている。昨年の保険料収支の赤字は、2015年と比べると4.6倍に達する。
ただ、毎年保険料収入比13~15%の水準の政府支援金と積立金の運用収入などを加えれば、健康保険全体の財政収支は黒字に転換される。昨年、健康保険の財政収支は1兆7244億ウォンの黒字を記録した。金議員は、「政府支援金を増やしてほしいという簡単なスローガンにのみ埋もれて、『偽黒字』に自ら騙されているのではないか振り返ってみる必要がある」とし、「健康保険財政の健全化と制度の持続性を担保する案を探さなければならない」と話した。
パン・ソンウン記者 bbang@donga.com