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墓碑には名前だけ、最後の道も「貧者たちの聖者」

墓碑には名前だけ、最後の道も「貧者たちの聖者」

Posted April. 28, 2025 08:44,   

Updated April. 28, 2025 08:44


「パパ(papa=教皇)フランシスコ、グラッツィエ(grazie=ありがとう)!」

26日午前(現地時間)、バチカン・サンピエトロ広場。周辺の市内には約40万人が集まり、哀悼の声を上げた。20日、死去したフランシスコ教皇が、葬儀ミサの直後、イタリア・ローマのサンタマリア・マッジョーレ大聖堂に運ばれると、世界中から集まった追悼客らは悲しみの中でも感謝の意を表し、祝福した。

「貧者たちの聖者」フランシスコ教皇の葬儀ミサは、この日午前10時、バチカンのサンピエトロ広場で執り行われた。教皇の遺言通り、飾りのない十字架の模様のみ刻まれた木棺が姿を現すと、皆が拍手で教皇を迎えた。葬儀ミサは、入堂頌「主よ、永遠の安息をお与えください」を皮切りに、お祈りと聖書講読、聖餐式、告別式の順で2時間ほど行われた。

ミサを司式した枢機卿団団長であるジョヴァンニ・バチスタレ枢機卿は、「教皇は、あなたの弱さと苦痛の終わりにも、地上での人生の最後の日まで自分の奉献の道に従おうとなさった」とし、「これから私たちは、愛する彼の魂を神様にお任せする」と哀悼した。

同日のミサには、トランプ米大統領夫妻とジョー・バイデン元米大統領、エマニュエル・マクロン・フランス大統領、ヴォロディミル・ゼレンスキー・ウクライナ大統領など170ヵ国余りの指導者や代表団が参列した。韓国は、柳仁村(ユ・インチョン)文化体育観光部長官率いる官民合同弔問使節団と廉洙政(ヨム・スジョン)枢機卿、韓国カトリック教会会議議長の李容勳(イ・ヨンフン)司教、ソウル大教区長の鄭淳澤(チョン・スンテク)大司教らが参列した。

教皇庁は同日、公式追悼期間である「ノベンディアリ(Novendiali=9日間の儀式)」を宣言した。9日間、毎日追悼の祈り会が続き、教皇の墓は27日から一般に公開される。次期教皇を選ぶコンクラーベ(枢機卿団の秘密会議)は、来月5~10日に開かれる予定だ。


李鎭求 sys1201@donga.com