
今月に入ってから20日までに、対米輸出が1年前より14%以上減少したことが分かった。韓国の主要輸出品目10品目のうち、9品目の輸出が前年同期より後退し、マイナス(-)となっている。今月初めから韓国産輸入品に対して10%の普遍関税を課している米国が、半導体などに対する品目別関税と相互関税まで追加すれば、韓国の輸出はさらに大幅に減少するものと観測される。
21日、関税庁によると、今月1~20日の対米輸出額は61億8200万ドルと集計された。これは1年前の同期より14.3%減少した規模だ。対米輸入も10.3%減少し、貿易収支は21億8200万ドルの黒字だった。しかし、黒字幅は前年より6億ドル近く減少した。ドナルド・トランプ米政府の関税賦課で輸出が萎縮したのが、大きな影響を及ぼしたものと分析される。トランプ大統領は国別相互関税を90日間猶予したが、韓国産輸入品に対する基本関税10%は今月5日から適用されている。
韓国の全体輸出額は338億7000万ドルで、1年前より5.2%減少した。特に、10の主要輸出品目のうち、半導体を除いた9品目が全て減少した。今月1~20日の乗用車輸出は36億6800万ドルで前年より6.5%減少し、自動車部品は12億2642万ドルで1.7%減少した。今月、鉄鋼製品も24億1531万ドルで、輸出が前年より8.7%減少した。
米国は先月12日から、鉄鋼・アルミニウムおよび派生製品に対して25%の関税を、今月3日からは自動車に対して25%の関税を課している。自動車部品の場合、来月3日から関税を予告しているが、関税はまだ実行されていないにもかかわらず輸出が減少した。
この他、家電製品(マイナス29.9%)、コンピューター周辺機器(マイナス23.3%)などの電子製品はもちろん、石油(マイナス22%)、船舶(マイナス9.1%)などの分野でも輸出が減った。韓国の主要輸出品目である半導体だけが唯一、前年より輸出が10.7%伸びた。
米国発関税の影響で、世界中の輸出も萎縮している。今月、中国(マイナス3.4%)やベトナム(マイナス0.2%)、日本(マイナス14.7%)などは輸出が減り、欧州連合(EU・13.8%)や台湾(22.0%)などは輸出が伸びた。
政府は今週、米ワシントンで「2+2」財務・通商閣僚会議を行う予定だ。協議は、韓国時間で24日午後9時に行われ、韓国側から崔相穆(チェ・サンモク)副首相兼企画財政部長官と安德根(アン・ドクグン)産業通商資源部長官が、米国側からはスコット・ベサント財務長官とジェイミソン・グリア米通商代表部(USTR)代表が参加する。
世宗市=キム・スヒョン記者 newsoo@donga.com