
夢に描いたマスターズ優勝を果たしたローリー・マキロイ(36)は優勝を決めた後、娘のポピーちゃん(5)を抱きしめて感激の涙を流した。マキロイは授賞式で娘に必ず伝えたいメッセージがあるとして、このように語った。「絶対に夢をあきらめないで。気を引き締めて頑張れば、何でもやり遂げることができる」。
マキロイにとってポピーちゃんは「福の塊」のようだ。ポピーちゃんは今年のマスターズを控え、誰よりも緊張しているはずの父親を微笑ませた。ポピーちゃんは開幕前日に開かれる恒例のイベント「パー3コンテスト」で名場面を演じた。カップまで7メートルほど残った状況で、父親のパターを握ったポピーちゃんはボールを「トン」と触った。すぐに止まりそうだったボールは、下り坂の傾斜で転がり続け、嘘みたいにカップに沈んだ。ファンは大歓声を上げ、マキロイは明るく笑った。
マキロイの第1ラウンドで惜しかった。14番まで4バーディーを奪って順調だったが、15番(パー5)と17番(パー4)で相次いでダブルボギーを叩き、イーブンパー(72打)に止まった。
しかし、マキロイは第2ラウンドから巻き返し始め、結局グリーンジャケットを獲得した。マキロイが衝撃の第1ラウンドを終えた後、一人で宿舎にいたなら、流れを変えることができただろうか。マキロイは、「第1ラウンドを終えてポピーちゃんが眠る前に(宿舎に)帰ろうと急いだ。そのおかげでゴルフのことを忘れることができた」と話した。
先月「第5のメジャー戦」と呼ばれるザ・プレーヤーズ選手権で優勝した後、マキロイはポピーちゃんから「パパは有名な人なの?」と聞かれたという。マキロイは「ポピーちゃんが学校で友達から私について話を聞いたようだ。やっと私が何をしているのか気づいたようだ」と話した。ポピーちゃんは、ようやくパパがどれほどすごい人なのかを知ったようだ。
娘のファンタースティックなパットで始まった今年のマスターズは、父親の感動的なチャンピオンパットで幕を閉じた。もしかすると、ポピーちゃんのパットがマキロイの優勝を早くから予見していたのではないだろうか。
鄭允喆 trigger@donga.com