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李在明氏も「省察する」というその言葉は必ず守らなければ

李在明氏も「省察する」というその言葉は必ず守らなければ

Posted April. 08, 2025 08:25,   

Updated April. 08, 2025 08:25

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憲政史上2度目となる大統領弾劾が行われた4月4日の光化門(クァンファムン)は、それまでの混乱と対立が色あせるほど平和で落ち着いていた。多くの普通の人々は罷免という当然の結果を待ち望み、4ヵ月以上奪われた日常への復帰を切望していたということだろう。

最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表は、憲法裁判所が尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領を罷免した直後に出した緊急声明で、「現職大統領が2度も弾劾となった。2度とあってはならない大韓民国憲政史の悲劇だ」とし、「私自身を含め政界全体が深く省察し、責任を痛感しなければならない」と述べた。同日午後に行われた同党の議員総会でも、「今は終わりではなく始まりだ」とし、議員らに言動に注意するよう呼びかけたという。

李氏の言葉通り、同党は今、勝利に浸っている場合ではない。憲法裁は尹氏を罷免しながらも、国会の責任も指摘した。憲法裁の文炯培(ムン・ヒョンベ)所長権限代行は、決定言い渡しの要旨を朗読する際、国会法制司法委員長である同党の鄭清来(チョン・チョンレ)議員の方を見て、「野党の異例に多かった弾劾訴追」「政府が反対する法律案の一方的な通過」「憲政史上初の予算野党単独議決」などを読み上げた。

文氏は、「被請求人と国会の対立は、一方の責任に属すると見なし難く、民主主義の原則に従って解消されるべき政治の問題」と述べた。そして、「国会は少数意見を尊重し、政府との関係で寛容、自制を前提に対話と妥協を通じて結論を導き出すよう努力すべきだった」とし、「被請求人も国会を協治の対象として尊重すべきだった」と双方を叱責した。

主審の鄭亨植(チョン・ヒョンシク)裁判官も補足意見を通じて、国会の弾劾訴追案の発議回数を制限する立法の必要性を強調した。むろん、最大の責任は制度的枠組みの中で対立を解決できなかった尹氏にあるが、このような事態になるまで極限に追い込んだ野党の責任も明確に問われたのだ。

そのため、李氏がまず「省察し、責任を痛感する」と言ったことは望ましい。そして、その言葉を早期大統領選挙の過程でも忘れずに必ず守ってほしい。

同党内では早くも政権を完全に掌握したかのような傲慢な様子がうかがえる。「尹錫悦弾劾祝賀記念」タオルを作る議員がいるかと思えば、「私たちが弾劾したおかげで尹錫悦罷免を早めることができた」と「精神勝利」を喜ぶ「親明(親李在明)系」議員もいる。禹元植(ウ・ウォンシク)国会議長が改憲を提案すると、梁文錫(ヤン・ムンソク)議員は「犬にでもくれてやれ」「頼むからその口を閉じろ」と言い、鄭氏は「国会議長ごっこをやめろ」と言った。国会議長に対する最低限の礼儀や尊重もない。憲法裁の弾劾決定言い渡し日の指定が自分たちの計算より遅れると、史上初の憲法裁判官弾劾を口にし、閣僚も全員弾劾して閣議を阻止すると脅迫していた政党なので、この程度はまだ可愛い方かもしれない。

これまで党内強硬派の暴言と暴走に、李氏は沈黙して事実上同調してきた。党関係者は「互いに『グッドコップ』『バッドコップ』の役割を分担していた」と言っていたが、もはやそんな言い訳も通用しない。今こそ李氏が責任を持って、受権政党としての品位を守らなければならない。そして、辛うじて行われている非正常の正常化に寄与することが求められる。