
昨年、国民が感じる生活満足度と社会への信頼度がともに過去最高を記録したことが分かった。一方、上の階層に移れるという期待は関連調査が始まった2014年以降で最も低かった。
4日、韓国保健社会研究院が公表した報告書「2025年社会統合の実態診断および対策」によると、国民が体感する生活満足度は10点満点中6.63点となった。これは調査を開始した2014年(6.03点)以降で最も高い数値である。同調査は昨年7~9月にかけて、19歳以上の成人3009人を対象に実施された。
幸福度の点数も7.01点となり、前年の6.77点から大きく上昇した。幸福度が7点台に達したのは今回が初めて。ただ、韓国の幸福度は主要欧州諸国と比べると依然として低い水準にある。欧州主要国の中で幸福指数が最も高い国はスイス(8.1点)、最も低い国はギリシャ(6.8点)で、韓国は欧州下位圏の国々とほぼ同水準だった。
国家や社会に対する肯定的な認識も高まった。社会信頼の水準(5.7点)と社会統合の程度に対する認識(4.87点)はいずれも過去最高を記録し、国家に対する誇りも4点満点中3.03点と、初めて3点を上回った。研究チームは、違法な戒厳令や大統領弾劾などの政治・社会的混乱を乗り越える過程で、共同体に対する信頼が高まった結果だと分析している。
ただ、社会葛藤の項目では、依然として「進歩と保守の対立」(3.48点)が最も深刻だと受け止められていた。これに続き、首都圏と非首都圏の対立(3.00点)、正規職と非正規職の対立(2.96点)が深刻だと認識されている。報告書は「最近、政治的二極化が一段と進んでいる」としたうえで、「保守と進歩の対立を緩和するための方策を講じる必要がある」と指摘した。
「社会移動性」の項目は4点満点中2.57点にとどまり、過去最低を記録した。2021年の2.71点以降、4年連続の下落となる。不動産の二極化などを背景に資産格差が拡大し、努力によって上の階層に移れるという期待感が弱まったことが要因とみられる。
研究チームは「主観的ウェルビーイングが高いほど社会参加が活発になることが確認された」としたうえで、「社会統合を高めるためには、政策に関わる利害関係者が社会構成員全体の生活の質を向上させ、将来に対して楽観的な見通しを持てるよう取り組む必要がある」と強調した。
パン・ソンウン記者 bbang@donga.com






