
米国とイランの戦争が中東全域へ拡大する中、韓米両国が在韓米軍戦力の転用について協議していることが分かった。戦争が長期化した場合、米軍の弾薬不足などを補うため、戦術地対地ミサイル「ATACMS」など在韓米軍の主要戦力が中東へ転用される可能性があるとの見方が出ている。
4日、韓国政府関係者などによると、韓米は米国によるイラン空爆後、米軍の弾薬需要について協議しているという。イラン情勢が長期化する兆しを見せ、弾薬需要が増大しているため、イラン軍事作戦を遂行している米中央軍(CENTCOM)以外の地域に駐留する米軍戦力の移動が検討されているとみられる。トランプ米大統領は1日(現地時間)、米紙ニューヨーク・タイムズのインタビューで、軍事作戦が4~5週間続くとの見通しを示した。
これに先立ち、韓国大統領府関係者は2日、中東情勢に関連し、「在韓米軍の戦力運用に関する韓米間の協議内容を詳細に説明するのは難しい」としながらも、「協議していることは申し上げる」と明らかにした。また「連合防衛態勢に支障が生じないよう協議しながら意見をまとめている」と述べた。
中東に転用される可能性がある在韓米軍の運用戦力としては、多連装ロケット(MLRS)発射装備などがまず取り上げられているという。在韓米軍が保有するMLRS「M270」からは、射程300キロのATACMSミサイルや射程数十キロのロケット弾などを発射することができる。
パトリオットやTHAAD(高高度迎撃ミサイルシステム)など防空戦力の転用可能性も指摘されている。ただ、昨年の米国によるイラン核施設空爆に先立ち、中東に循環配備された在韓米軍のパトリオット2個砲台のうち一部は、現在も中東に残っているとされる。
一方、イランの攻撃を受けているアラブ首長国連邦(UAE)は、韓国製の中距離地対空誘導兵器「天弓2」迎撃ミサイルの追加導入を要請したという。イランは米国の軍事作戦に参加したイスラエルをはじめ、UAEやサウジアラビアなど中東地域の米軍基地を狙ったミサイルやドローン攻撃を続けている。UAEは韓国と2022年、天弓2の10個砲台導入契約を結び、現在2個砲台を運用している。
申圭鎭 newjin@donga.com






