
22日と23日の週末、ソウル都心のあちこちでは、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領弾劾の賛否をめぐる集会が開かれた。今週中に尹大統領の弾劾審判の宣告期日が決まれば、週末集会としては最後になる可能性があるため、双方は総力戦を繰り広げた。
尹錫悦即時退陣・社会大改革非常行動(退陣非常行動)は、22日午後5時からソウル鍾路区景福宮(チョンノグ・キョンブックン)の東十字閣一帯で集会を開き、尹大統領の弾劾を促した。集会参加者1万8000人(警察非公式試算)は、「尹錫悦を罷免せよ」などと書かれたピケットを持って、「金建希(キム・ゴンヒ)捜査せよ」「国民の力の内乱同調を審判しよう」などのスローガンを叫んだ。
最大野党「共に民主党」など野党5党も東十字閣で、「野党5党の共同非常時局への対応のための汎国民大会」を開いた。1万人が集まった中、民主党の朴賛大(パク・チャンデ)院内代表は、デモ隊に向かって憲法裁判所の裁判官の名前を読み上げ、「25日、内乱首魁尹錫悦の罷免を宣告してほしい」と叫んだ。民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表は、暗殺の脅威を理由に、コートの中に防弾胴衣を着て集会に参加した。23日午後、「健康な社会のための薬剤師会」、「薬剤師の未来を準備する会」などの進歩薬剤師団体は、景福宮の西十字閣付近で、尹大統領の早期弾劾を求めた。
サラン第一教会の全光焄(チョン・グァンフン)牧師が主導する自由統一党は、同日午後1時から、近くの鍾路区光化門(クァンファムン)の東和免税店前で、尹大統領弾劾反対集会を開いた。参加者3万3000人(警察非公式試算)が集まった中、全牧師は演壇に上がって、「(尹大統領が)生きてこなければ、内戦が起きざるを得ない」と主張した。金龍顯(キム・ヨンヒョン)前国防部長官は獄中からの手紙で、「世論操作、宣告操作勢力と意を一つにし、国民主権を盗もうとする従中、従北勢力がある。彼らを清算してほしい」と主張した。保守的プロテスタント団体「セーブコリア」なども、永登浦区汝矣島(ヨンドゥンポグ・ヨイド)一帯などで集会を開いた。弾劾反対集会には、警察の非公式試算で6万人余りが集まった。
警察は、鍾路区の憲法裁付近に車の壁を設置し1人デモなどを制止した。尹大統領の支持者らは、安国(アングク)駅の2・3番出口で太極旗(テグッキ=韓国国旗)と星条旗を振りながら、「弾劾棄却」、「滅共」などのスローガンを叫びながら1人デモを続けた。
ソ・ソルヒ記者 イ・サンファン記者 facthee@donga.com