
韓悳洙(ハン・ドクス)首相に対する憲法裁判所の弾劾審判宣告が24日に行われる。26日には、最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表の公職選挙法控訴審の宣告が予定されているうえ、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領に対する弾劾審判宣告も早ければ今週中に行われる可能性があるとの観測が流れている。弾劾政局の分水嶺となる宣告を控え、政界は露骨な圧力をかけ、憲法裁と裁判所の揺さぶりに乗り出した。専門家らは、「政界が今からでも冷静に決定を待ち、受け入れの雰囲気を醸成すべきだ」と批判した。
「共に民主党」の朴賛大(パク・チャンデ)院内代表は23日、記者懇談会を開き、「直ちに25日を尹大統領弾劾宣告期日に指定すべきだ」と憲法裁に求めた。前日には、ソウル景福宮(キョンボククン)駅付近で開かれた場外集会で、憲法裁判官8人の名前を叫び、「なぜ内乱首謀者を罷免しないのか」と訴えた。李氏も同日、全羅南道潭陽郡(チョンラナムド・タムヤングン)の郡守再選挙の遊説で、「尹大統領の弾劾審判が棄却されれば無法地帯になり、国が滅びるだろう」と述べた。同党は24日から尹大統領弾劾審判宣告まで、光化門(クァンファムン)に「テント党本部」を運営する。「共に民主党」のテント党本部設置は12年ぶりだ。
与党「国民の力」の権性東(クォン・ソンドン)院内代表は同日、記者会見を開き、「共に民主党」に対して「司法府への脅迫・恫喝だ」と批判した。しかし、権氏は、「憲法裁が(大統領)権限代行議決定足数が151議席なのか200議席なのかに対する明確な判断を下さなければならない」とし、「この問題を回避するなら、憲法裁が巨大野党に無制限の弾劾免許証を付与することになる」と憲法裁に迫った。「親尹(親尹錫悦)」系の議員らは場外集会に参加し、「反国家勢力との戦争宣布」など扇動的な発言で弾劾棄却を迫った。
成均館(ソンギュングァン)大学法学専門大学院の鄭在晃(チョン・ジェファン)名誉教授は、「政界がそれぞれ政治的有利不利を離れ、憲法機関の結論を受け入れる旨のメッセージを出すことが、国家的な混乱を防ぎ国民の統合を促す基盤となる」と述べた。
ユン・ダビン記者 キム・ソンモ記者 empty@donga.com