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Kビューティーに新たな足かせ、昨年112万の模倣・偽造品摘発…米国でも発見

Kビューティーに新たな足かせ、昨年112万の模倣・偽造品摘発…米国でも発見

Posted February. 25, 2025 09:21,   

Updated February. 25, 2025 09:21


Kビューティーのブームを巻き起こして昨年、過去最大の輸出(102億ドル、前年比20.6%増)を記録した韓国の化粧品ブランドが、「模倣品に頭を悩ませている。露骨に模した製品が中国のアリエクスプレスやテムなどのCコマース(中国のEコマース)プラットフォームで簡単に見つかっている。このような模倣品は品質が保障されず、韓国ブランドに対する消費者認識に悪影響を及ぼす可能性が極めて高い。

人工知能(AI)企業マークビジョンが昨年、80ヵ国、1500か所以上の化粧品販売プラットフォームを調査した結果、Kビューティー模倣の疑いがある製品が111万5816件発見された。このうち、化粧品企業が該当販売プラットフォームに通報して制裁措置を取ったのは8万8392件に過ぎなかった。模倣が疑われる製品は、2022年は21万1963件、2023年は99万7121件で毎年増加している。

現在、アヌアや朝鮮美女、ティルティル、バイオダンスなど海外の人気Kビューティーブランドは、マークビジョンのような私設業者に偽物摘発を依頼すると同時に、独自に常時モニタリングも行っている。化粧品ブランド「アヌア」の流通会社であるザ・ファウンダーズの関係者は、「中東や米国、中国などで模倣品が発見されている」とし、「昨年下半期には、中国肇慶市の偽物生産工場で、アヌアの代表製品であるドクダミクレンジングオイルを模した偽造品2100個余りが摘発されたりもした」と話した。

「レッドクッション」でアマゾンでトップとなったブランド「ティルティル」の関係者は、「製品に貼って出て行くステッカーに、バーコードを入れて正規品の認識ができるようにしている」とし、「デザイン盗用や偽物などを継続的にモニタリングしながら、法的措置を取っている」と説明した。

スキン1004の関係者も、「正規品の認識が可能な識別装置を製品に適用し、ソーシャルネットワークサービス(SNS)等を通じて、偽物区別法を消費者に知らせている」と話した。状況がこうなので、個別ブランドだけでなく、熱心な消費者は直接「蓋の形をよく区別しなさい」、「粘り気が違う」等、Kビューティーの「模倣商品区別法」を知らせるコンテンツを作り出している。

Eコマースプラットフォームでも、偽物に関して強硬な対応を取っているが、力不足だ。普通オープンマーケットの形態で運営するEコマースプラットフォームは、違法商品が摘発されれば販売中止の措置を取り、該当販売者に対し釈明の手続きを要求する。

アリエクスプレスの関係者は、「最近は国内外の規制機関や企業とも積極的にコミュニケーションを行い、AIを通じて問題商品のモニタリングをさらに強化している」と話した。Eコマースプラットフォームの関係者は、「摘発次第措置を取っているが、人材などが不足している」とし、「一部の販売者は、偽物と本物を巧妙に混ぜて売っており、摘発が容易ではない」と話した。

Kビューティーの先頭に立った企業のほとんどが中小企業なので、模倣品の対応に投入できる費用と能力に限界があるという指摘も出ている。このため、企業が偽物に共同対応するシステムが必要だという提言もある。ビューティーブランドの関係者は、「現在は、各企業がそれぞれコストをかけて偽物をふるいにかけて対応している」とし、「偽物摘発システムを共同で運営したり、情報を共有すれば、今よりさらに有効に対応できるだろう」と話した。


イ・ミンア記者 omg@donga.com