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暴徒を「愛国戦士」と称した前長官、「憲法裁叩き潰す」妄言の次官級

暴徒を「愛国戦士」と称した前長官、「憲法裁叩き潰す」妄言の次官級

Posted February. 07, 2025 08:35,   

Updated February. 07, 2025 08:35

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「12・3非常戒厳」事態と関連し、内乱重要任務従事の容疑で拘束され裁判を受けている金龍顕(キム・ヨンヒョン)前国防部長官が、ソウル西部地裁暴動事件で拘束された被疑者たちを「西部地裁約60人の愛国戦士」と呼び、自身の領置金を彼らに分け与えた。国家人権院会の金龍元(キム・ヨンウォン)常任委員はフェイスブックに、「もし憲法裁判所が主権者である国民の意思に反して大統領を弾劾するなら、国民は憲法裁を叩き潰して跡形もなく消してしまわなければならない」と書き込んだ。

民主主義の最後の砦である司法部を否定する暴力的な言動が度を超えている。「内乱首謀者」の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領に対する逮捕状を発付したという理由で裁判所が暴力で踏みつけられたにもかかわらず、国防長官だった「内乱ナンバー2」はその暴徒たちを応援した。第2、第3の暴力事態を煽るに等しい。さらに、司法府の両大軸である憲法裁を潰そうという人物が堂々と国家人権委員会常任委員の座に就いている。ある極右ユーチューバーでさえ「国民が憲法裁を一掃する」と言ったが、「暴力占拠」の意味ではないと一歩後退したにもかかわらず、政府次官級の人物はさらに一歩踏み出したのだ。

尹大統領の突然の非常戒厳宣布は、大韓民国が苦労して築き上げた民主主義と三権分立の骨格を揺るがした。不利な選挙結果を否定し、野党多数の立法府を封鎖しようとして国家が独占する物理的手段である軍隊を動員した。今、その憲法破壊行為を裁く司法部までも極端な勢力が振るう暴力の標的になった。そのような暴力の弁明を超え、その擁護とさらなる暴力への扇動を放置すれば、韓国の民主主義は暴力の犠牲になりかねない。

このすべての混乱の中心に尹大統領がいる。尹大統領は今になって「何も起こらなかった...」と、その責任を国防長官に、さらに軍人たちに転嫁している。裁判の現場では、白々しくも自己責任を否定する卑怯なこじつけと詭弁が飛び交い、その周辺では同調者たちが「私は正しい、相手は敵」という二分法の下、あらゆる陰謀論と非常識を合理化している。このような不穏な動きが、民主主義の回復に向けた司法手続きを傷つけ、追従勢力を結集させ、最終的には危険な不服事態を作ろうとする地ならしではないか懸念される。