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「尹大統領に逮捕状発付」の判事、警察に身辺保護要請

「尹大統領に逮捕状発付」の判事、警察に身辺保護要請

Posted January. 20, 2025 08:51,   

Updated January. 20, 2025 08:51


憲法史上初めて現職大統領に対して内乱首謀者の疑いで逮捕状を発付したソウル西部地裁の車恩京(チャ・ウンギョン)部長判事(56・司法研修員30期)が、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の支持者らが裁判所に乱入した事態を受け、警察に身辺保護を要請した。

車氏が19日午前2時50分頃、「被疑者が証拠を隠滅する懸念がある」として逮捕状を発付すると、尹大統領の支持者らはソウル西部地裁に乱入し、ガラス窓を破壊し、車氏を探した。車氏は当時、裁判所の建物内にいなかったという。このため車氏は19日午前、警察に身辺保護を要請し、警察は20日の出勤時から車氏の身辺を保護する予定だ。

中堅判事である車氏は、ソウル西部地裁民事1-3部所属で、令状担当判事ではない。尹大統領の令状審査が週末に開かれたため、当直判事として審査を行った。梨花(イファ)女子大学経済学部を卒業後、エネルギー経済研究院で研究員として勤務し、1998年に第40回司法試験に合格した。

車氏は、法務法人「世宗」の弁護士として法曹経歴をスタートした。2006年に水原(スウォン)地裁判事に任官した後、釜山(プサン)地裁、大邱(テグ)家庭裁判所、仁川(インチョン)地裁、ソウル中央地裁で部長判事を務め、23年2月からソウル西部地裁民事1-3部を担っている。

車氏は22年11月24日、ソウル中央地裁刑事控訴4-1部所属当時、最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表の側近であるチョン・ジンサン元代表室政務調整室長の逮捕適否審を棄却したことがある。22年7月には、与党「国民の力」議員だった張済元(チャン・ジェウォン)氏の息子でラッパーの張龍峻(チャン・ヨンジュン、活動名NO:EL・24)が飲酒測定に応じず、警察官を暴行した事件で懲役1年の実刑を言い渡した。14年12月、憲法裁判所が統合進歩党に対して政党解散決定を下した際、憲法裁で「今日は憲法裁が民主主義を殺した日だ」と主張した権英国(クォン・ヨングク)弁護士に対する破棄差し戻し審では、罰金500万ウォンを言い渡した。


ソン・ジュンヨン記者 hand@donga.com