「布告令は国防長官が誤って書き写したもの」、あまりにも浅はかな責任回避
Posted January. 17, 2025 08:23,
Updated January. 17, 2025 08:23
「布告令は国防長官が誤って書き写したもの」、あまりにも浅はかな責任回避.
January. 17, 2025 08:23.
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尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領側が、戒厳布告令に国会や地方議会、政党の活動などを全面的に禁止する条項が含まれていることについて、「金龍顕(キム・ヨンヒョン)前国防部長官が過去の例文を誤って書き写したもの」という答弁書を憲法裁判所に提出したことが分かった。金氏が大統領の国会解散権があった時代に作成された布告令をそのまま書き写して草案を作成し、尹大統領は「不注意で見落とした」ということだ。布告令は、戒厳の実行に核心的な役割を果たすため、戒厳主導勢力としては作成に力を入れるのは当然だ。実際、金氏は事前に作成した草案を戒厳宣布の2日前に尹大統領に報告し、指示事項を補完した後、翌日尹大統領に再度報告して承認を受けたと、金氏の起訴状には書かれている。しかし、法律家出身の尹大統領が1987年の改憲で国会解散権が廃止されたという事実を知らず、この条項をそのまま残したと主張するのは常識的に納得できない。金氏側も、「作成過程に間違いはなかった」と反論した。大統領の検討を経ており、本来の趣旨と違って作成されたわけではないということだ。さらに、過去に発表された布告令のうち、具体的に「国会、地方議会、政党」の活動を禁止した事例はない。「未復帰専攻医の処罰」条項は、以前の布告令には類似の内容すらない。何を見て書き写したのか、尹大統領の意向が反映されたのではないか疑わしい。また、尹大統領側は「国会や選挙管理委員会の出入りを阻止しようとする内容も(布告令に)なく、阻止もしなかった」と主張したが、これはしなかったのではなく、できなかったというのがこれまでの捜査の結果だ。尹大統領は戒厳宣布の後、警察庁長に「国会に入ろうとする議員をすべて逮捕せよ。布告令違反だ」と指示し、警察は機動隊とバスを大量動員して国会を封鎖した。選管委にも軍隊を送り込み、職員を逮捕し、サーバーを取り外そうとした。戒厳軍がガラス窓を割って国会本庁に進入したのは、「興奮した群衆を阻止するため」という尹大統領側の主張も荒唐無稽だ。尹大統領は軍に「銃を撃ってでも」「斧で壊してでも」本会議場に入り、議員を引きずり出すよう指示したと調査された。軍を投入した目的は、戒厳解除の採決を阻止することだということだ。「責任を回避しない」と言いながら、今になって違憲・違法な部分は部下のせいにし、浅はかな弁明を並べ立てる尹大統領の態度は、稚拙と言わざるを得ない。
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尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領側が、戒厳布告令に国会や地方議会、政党の活動などを全面的に禁止する条項が含まれていることについて、「金龍顕(キム・ヨンヒョン)前国防部長官が過去の例文を誤って書き写したもの」という答弁書を憲法裁判所に提出したことが分かった。金氏が大統領の国会解散権があった時代に作成された布告令をそのまま書き写して草案を作成し、尹大統領は「不注意で見落とした」ということだ。
布告令は、戒厳の実行に核心的な役割を果たすため、戒厳主導勢力としては作成に力を入れるのは当然だ。実際、金氏は事前に作成した草案を戒厳宣布の2日前に尹大統領に報告し、指示事項を補完した後、翌日尹大統領に再度報告して承認を受けたと、金氏の起訴状には書かれている。
しかし、法律家出身の尹大統領が1987年の改憲で国会解散権が廃止されたという事実を知らず、この条項をそのまま残したと主張するのは常識的に納得できない。金氏側も、「作成過程に間違いはなかった」と反論した。大統領の検討を経ており、本来の趣旨と違って作成されたわけではないということだ。さらに、過去に発表された布告令のうち、具体的に「国会、地方議会、政党」の活動を禁止した事例はない。「未復帰専攻医の処罰」条項は、以前の布告令には類似の内容すらない。何を見て書き写したのか、尹大統領の意向が反映されたのではないか疑わしい。
また、尹大統領側は「国会や選挙管理委員会の出入りを阻止しようとする内容も(布告令に)なく、阻止もしなかった」と主張したが、これはしなかったのではなく、できなかったというのがこれまでの捜査の結果だ。尹大統領は戒厳宣布の後、警察庁長に「国会に入ろうとする議員をすべて逮捕せよ。布告令違反だ」と指示し、警察は機動隊とバスを大量動員して国会を封鎖した。選管委にも軍隊を送り込み、職員を逮捕し、サーバーを取り外そうとした。
戒厳軍がガラス窓を割って国会本庁に進入したのは、「興奮した群衆を阻止するため」という尹大統領側の主張も荒唐無稽だ。尹大統領は軍に「銃を撃ってでも」「斧で壊してでも」本会議場に入り、議員を引きずり出すよう指示したと調査された。軍を投入した目的は、戒厳解除の採決を阻止することだということだ。「責任を回避しない」と言いながら、今になって違憲・違法な部分は部下のせいにし、浅はかな弁明を並べ立てる尹大統領の態度は、稚拙と言わざるを得ない。
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