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野党「尹大統領が警護処にナイフでも使えと注文」、警護処「国家捜査本部に接触した幹部に待機発令」

野党「尹大統領が警護処にナイフでも使えと注文」、警護処「国家捜査本部に接触した幹部に待機発令」

Posted January. 14, 2025 08:37,   

Updated January. 14, 2025 08:37


尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が、2度目の逮捕状執行が迫る中、大統領警護処に銃・ナイフなどの武力使用を注文したという警護処内部からの暴露があった。尹大統領側は「虚偽」と否定したが、警護処は同日、警察庁国家捜査本部に内部機密を漏らした疑いがある幹部に待機を発令したと明らかにした。警護処の内部暴露と機密漏洩の事実が公開されたのは異例のことで、尹大統領を守ろうとしたキム・ソンフン警護処次長(警護処長職務代行)ら強硬派の指揮部に対する内部反発で、警護処の亀裂が本格化していると指摘されている。

国会行政安全委員会の野党幹事である「共に民主党」の尹建永(ユン・ゴンヨン)議員は13日、記者会見を開き、尹大統領が前日、大統領警護処幹部6人と昼食を共にし、「私を逮捕しようと近づく警察に、銃はダメでもナイフでも携帯して無条件に阻止せよ」と指示したと主張した。尹議員は、このような疑惑を警護処幹部の情報提供を通じて確保したと明らかにした。

警護処は前日、キム氏が警護処会議で武力使用の指示に反発した幹部を待機発令したという別の暴露について、「(待機発令された)対象者は国家捜査本部関係者に会い、軍の主要施設の位置など内部情報を伝えた事実が確認された」と明らかにした。武力使用の指示を否定しようとして、警護処幹部が逮捕状を執行しようとする警察に協力したという事実を確認したことになる。

警護処幹部が野党議員に警護対象である大統領の発言を伝え、逮捕状執行を控えた警察に官邸の内部施設を知らせたのは、セキュリティを命とする警護処の特性上、前例がないという指摘だ。警護処の事情に詳しいある関係者は、「大統領の身の絶対的な保護という本来の業務と令状執行阻止の正当性との間で悩んでいた一部の職員が、尹大統領の武器使用指示の主張を聞き『これはいけない』と思い、異例の暴露となった」と話した。

一方、警察は、尹大統領に対する1度目の逮捕状執行を妨害した容疑(特殊公務執行妨害)を受けているイ・グァンウ警護本部長が同日も出頭要請に応じないため、逮捕状を申請することを検討しているという。また、すでにキム氏に対して申請している逮捕状が裁判所から発付される場合、尹大統領に対する2度目の逮捕状執行の際にキム氏とイ氏を共に逮捕する可能性があるという観測も流れている。


申나리 journari@donga.com