尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が11日(現地時間)、ラオス・ビエンチャンで開かれた東アジア首脳会議(EAS)に出席し、「ロシアと北朝鮮の違法な軍事協力はウクライナ戦争をさらに長期化させており、国連安全保障理事会決議に対する真っ向からの挑戦だ」と批判した。また、「南シナ海で国連海洋法条約を含む国際法の原則により、航行と飛行の自由が保障されなければならない」と指摘した。ロシアと中国の代表団も出席した会議で、ロシアと中国それぞれにとって非常に敏感な朝ロ軍事協力、南シナ海問題を真っ向から取り上げたのだ。EASには、東南アジア諸国連合(ASEAN)10ヵ国と韓国、中国、ロシアなど18のインド太平洋諸国が加盟している。
EASに3年連続で出席した尹氏は同日、朝ロ軍事協力を批判し、これに対応するために「ルールに則った国際秩序を守るための連帯をさらに強化する必要がある」と強調した。また、最近、核の脅威のレベルを高めている北朝鮮に対しては、「政権の安危のために、住民の暮らしと人権を弾圧し、核で同じ民族を脅かす北朝鮮の行動は、時間が経つにつれ、北東アジアはもとよりインド太平洋地域全体の平和を危険にさらすだろう」とし、北朝鮮の核挑発に共同の対応が必要だと述べた。さらに、「自由で平和で繁栄するインド太平洋のためには、何よりも北朝鮮の非核化が必ず実現しなければならない」とし、「そのためには、国際社会が北朝鮮の核開発と挑発を決して容認しないということを明確に示す必要がある」と強調した。
域内の安全保障状況に対するメッセージも発信した。尹氏は、「ミャンマーの紛争事態は、ASEANの合意に則って直ちに暴力を停止し、すべての当事者が対話を開始しなければならない」とし、「韓国政府はミャンマーの人道的状況の改善に向けて、今年2300万ドルを支援する」と明らかにした。
申나리 journari@donga.com