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マンション火災の死亡者10人中7人は煙の吸入が原因

マンション火災の死亡者10人中7人は煙の吸入が原因

Posted September. 07, 2024 09:52,   

Updated September. 07, 2024 09:52

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韓国の住居形態がマンションに集中する中、相次ぐ火災事件でマンション火災に対する関心と懸念も高まっている。過去5年間、マンション火災で死亡した死亡者の70%以上が煙の吸入が死亡原因であることが分かった。火災の原因は、コンロ火災やタバコなど「不注意」が約半数だった。

5日、消防庁によると、過去5年間(2019~23年)に発生したマンション火災は計1万4112件だった。特に、昨年は2993件発生し、5年間で最も多かった。この5年間のマンション火災による人的被害は1781人(死亡174人・負傷1607人)で、同期間全体の火災による人的被害(1万2072人)の14.7%を占めた。

死亡原因としては、有毒ガスなどの煙の吸入が最も多かった。煙の吸入による死亡者は計124人で、全体の71.2%を占めた。火傷による死亡者が14人(8%)、飛び降りるなど落下による死亡者が11人(6.3%)と続いた。

火災発生は、夏季(6~8月)が4018件(28.5%)で最も多く、冬季(12~2月)が3555件(25.2%)を占めた。おそらく、夏季にエアコンなどの冷房機器の使用が増え、猛暑で各種機器の過熱の危険性が高まることも影響しているとみられる。要因別では、不注意による火災が6979件(49.5%)で約半数を占めた。その中で、調理中に発生した火災が最も多く、次いでタバコの吸い殻、残り火の放置の順だった。

一方、過去5年間に発生したマンション火災の90.1%は「発火点だけ燃えた火災」であることが分かった。これは、火災による炎が世帯全体、他の階、他の世帯に広がることなく、キッチン、寝室など特定の空間だけで進行したことを意味する。このように発火地点で発生した人的被害は計890人で、全人的被害の50%を占め、他の階で避難して発生した人的被害は143人(15.8%)だった。

マンションは火災が他の階に広がることは少ないが、避難中に煙で窒息するケースが多いため、無条件に避難するのではなく、室内で待機し、窓など煙の侵入を防ぐ必要がある。消防庁関係者は、「火災が発生した階や規模などが把握されていない場合は、無条件に避難するのではなく、火災の状況を先に把握する必要がある」と強調した。


イ・チェワン記者 chaewani@donga.com