
「彼らは難民ではなく人間です。他の選手たちと同じようにメダルをめぐって競争する選手たちです」(トーマス・バッハ国際オリンピック委員会会長)
26日(現地時間)開幕する24パリ五輪には、計206の国家オリンピック委員会(NOC)から1万500人あまりの選手が出場する。開会式では選手たちが各国の国旗を持って会場に入場するが、「ハート」が描かれた旗を持って入場する選手たちもいる。オリンピック発祥の地ギリシャに次いで2番目に登場する「難民選手団」だ。
今年3度目の五輪に出場する難民選手団は37人で構成された。難民問題の深刻さを伝え、希望のメッセージを伝えるために2016年リオデジャネイロ五輪から参加してきた。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)で認められた難民のうち、内戦や迫害などやむを得ない事情で母国を離れたエリートのアスリートたちからIOCが選考する。彼らの五輪準備と出場にかかる費用はオリンピック難民基金が援助する。
難民選手団は他の国に比べて小さいが、歴代最大規模だ。射撃、テコンドーなど計12競技に出場する。リオ五輪では10人だけだったが、2021年東京五輪では29人に増え、今年はさらに拡大された。イラン出身が14人で最も多く、アフガニスタン出身(6人)が次に多い。今年初めて「団結したチーム」を象徴するため、オリンピック難民財団を象徴するハートの公式エンブレムもつける。
難民選手団には五輪出場が初めてではない選手も少なくない。東京五輪でアフガニスタン代表で出場したテコンドー選手のファルザド・マンスーリは、武装勢力タリバンが政権握った後、難民になった。テコンドー仲間のモハメド・ジャン・スルタニは、カブール国際空港で起きた自爆テロで命を失ったという。マンスーリは英紙ガーディアンに「今は我が国と全世界に平和が訪れることを心から願う」と話した。
難民選手団は今年、史上初のメダルも狙っている。キューバから脱出した東京五輪カヌースプリント金メダリストのフェルナンド・ホルヘと2018年アジア選手権で銀メダルを獲得したイラン出身のカヤック選手のサマン・ソルタニとカメルーン出身ボクサーのシンディ・ンガンバなどが期待株に挙げられる。
キム・ユンジン記者 kyj@donga.com






