
ソウル大学医学部傘下のソウル大学病院・盆唐(プンダン)ソウル大学病院・ボラメ病院・ソウル大学病院江南(カンナム)センターの4つの病院の教授が、17日から始まった無期限休診を5日ぶりに中断することにした。無期限休診で患者の被害が深刻化しており、政府に要求した専攻医(インターン、レジデント)に対する診療維持命令と業務開始命令の取り消しが受け入れられないなど、現実的な限界が今回の決定に影響を及ぼしたものと見られる。ソウル大学病院など4つの病院は、24日から正常診療に入る。
ソウル大学医学部・病院教授協議会の非常対策委員会は21日、「教授を対象に調査した結果、アンケートに回答した948人のうち698人(73.6%)が休診を中断し、『持続可能な方法による抵抗』に切り替えるべきだと答えた」と明らかにした。
非常対策委員会は、「全面休診を中断する理由は、今すぐ発生しうる患者の被害をそのままにしておくことができないためだ」とし、「全面休診の期間中も、先送りできない重症や難病、緊急患者に対する診療は維持してきたが、ソウル大学病院の特性上、現在の状況が長期化すれば、診療維持中の重症患者にも実際に被害が生じかねない」と説明した。ただ、政策策定過程における監視と批判、代案提示など「持続可能な方法による抵抗」を継続すると主張した。
セブランス病院やソウル峨山(アサン)病院など、無期限の休診を予告していた他の大手病院も、影響を受けるものとみられる。セブランス病院・江南セブランス病院・龍仁(ヨンイン)セブランス病院が所属する延世(ヨンセ)大学医学部教授非常対策委の関係者は、「ソウル大学医学部・病院非常対策委の(休診中断の)脈絡と内容を把握後、内部会議を行い、必要ならば全体教授を対象に(休診可否などについて)再び議論する」と話した。
一方、患者団体は4ヵ月間続く医療空白事態の解決を促し、来月4日、過去最大規模の総決起大会を開くと明らかにした。全国保健医療産業労働組合は、「6月中に診療が正常化しなければ、政府と医師団体に向かって全面闘争に出る」とし、医政対立の解消を促した。
チョ・ユラ記者 パク・ソンミン記者 jyr0101@donga.com