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ソウル大学病院「半分の診療」、患者は「重症患者を人質に」と批判

ソウル大学病院「半分の診療」、患者は「重症患者を人質に」と批判

Posted June. 18, 2024 09:09,   

Updated June. 18, 2024 09:09


ソウル大学医学部傘下のソウル大学病院・盆唐(プンダン)ソウル大学病院・ボラメ病院・ソウル大学病院江南(カンナム)センターの教授らは、17日に予告した通り、無期限休診に突入した。初日の休診参加率は病院ごとに異なったが、当初予告されていた55%にやや及ばない10~50%の水準だった。

17日、ソウル鍾路区(チョンログ)のソウル大学病院では、一部の高齢患者がメールで伝えられた診療変更のメールを確認できず、病院を訪れたが、引き返した。2年前、肩の回旋筋腱の板手術を受けたキム・ミョンソンさん(60)は、「受診を6ヵ月間待っていたが、17日に予定されていた診療が来月5日に延期された。もらわなければならない書類もあるし、念のために来たのに受診できなかった」と話した。

休診の知らせを受け、不安な患者は予約時刻より早く病院を訪れることもあった。忠清北道槐山郡(チュンチョンブクド・クェサングン)から同日、京畿道城南市盆唐(キョンギド・ソンナムシ・ブンダン)のソウル大学病院を訪れた腎臓病患者のアン氏(64)は、「午後1時半の診療なのに、午前8時に到着して待っている。重症患者を人質に取る集団休診は破廉恥なことだと思う」と話した。

一部の教授は、休診参加の意思を明らかにしたが、再び診療室を開いた教授もいた。ソウル大学病院の内科教授は、「患者が地方からもたくさん上京してくるので、突然予約を変更するのは容易ではなかった」と話した。

医療界によると、ソウル大学病院の場合、所属教授の半分ほどが診療縮小などで休診に参加したという。一方、盆唐ソウル大学病院の関係者は、「診療は心配したほど減っていない」と述べた。ソウル市の関係者は、「ソウル大学病院から委託運営中のボラメ病院の場合、休診率が10%未満であるため、特別な措置を取らなかった」と述べた。

ソウル大学医学部・病院の教授らは同日、休診宣言式を行い、専攻医(インターン、レジデント)向け行政命令の取り消しと来年度の医学部定員の見直しなどの要求事項を明らかにした。教授らはひとまず、22日まで予約された診療日程を調整したという。

尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は同日の週例会合で、韓悳洙(ハン・ドクス)首相に対し、「医療界の不法診療拒否に対する非常対策に万全を期してほしい」と要請した。保健福祉部の関係者は、「大きな混乱はない」としながらも、「身分が公務員である国立大学の教授たちは、法的に集団行動ができないだけに、大学レベルで処分などを下すか検討していると聞いている」と話した。

政府は、集団休診がどこまで広がるか神経を尖らせている。18日、集団休診を宣言した大韓医師協会(医協)は、同日午後2時から、ソウル汝矣島(ヨイド)で約2万人(申告人員)が参加する全国医師総決起大会を行う。政府は17日、医協が法的に禁止された談合を開業医に強要しているとして、公正取引委員会に通報した。


パク・ソンミン記者 ヨ・グンホ記者 min@donga.com · yeoroot@donga.com