Go to contents

尹大統領「迎日湾140億バレル石油・ガス、年末にボーリング調査」

尹大統領「迎日湾140億バレル石油・ガス、年末にボーリング調査」

Posted June. 04, 2024 08:43,   

Updated June. 04, 2024 08:43


尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は3日、「慶尚北道浦項市(キョンサンプクト・ポハンシ)の迎日(ヨンイル)湾の沖に大量の石油とガスが埋蔵されている可能性が高いという調査結果が出た」とし、「産業通商資源部のボーリング計画を承認した。今年末、初のボーリング作業に入れば、来年上半期までにはある程度の結果が出るだろう」と明らかにした。尹大統領が特定の懸案をテーマに直接国政ブリーフィングに臨んだのは初めて。

尹大統領は同日午前、龍山(ヨンサン)大統領室で安徳根(アン・ドククン)産業通商部長官が同席する中、記者ブリーフィングを開き、「昨年2月、東海(トンへ)ガス田周辺により多くの石油・ガス田が存在する可能性が高いと判断し、世界最高水準の深海技術評価専門企業に物理探査の深層分析を依頼した」とし、「最近、140億バレルに達する石油とガスが埋蔵されている可能性が非常に高いという結果が出て、有数の研究機関と専門家の検証も受けた」と明らかにした。

また、「これは1990年代後半に発見された東海ガス田の300倍以上の規模であり、韓国全体が天然ガスは最大29年、石油は最大4年以上使える量」とし、「深海鉱区としては今世紀最大の石油開発事業と評価されている南米ガイアナ鉱区の110億バレルよりも多くの探査資源量」と強調した。予算については「最低5つのボーリング孔を掘らなければならないが、1つ当たり1千億ウォン以上の費用がかかる」と話した。

大統領室と政府は、「石油とガスを全量輸入に依存してきた韓国が今回の油田開発に成功すれば、実質的な産油国の仲間入りを果たし、エネルギー需給も大幅に安定するだろう」と期待している。ただ、専門家らは、石油探査が成功するかどうかは不確実性が非常に高いため、慎重なアプローチが必要だと助言している。

迎日湾地域は1976年、朴正熙(パク・チョンヒ)大統領(当時)が記者会見で、「浦項で石油が発見された」と発表した場所だが、実際には原油は発見されていない。政府関係者は、開発成功率について、「私たちが受け取った資料には20%程度と出ている」と明らかにした。仁荷(インハ)大学エネルギー資源工学科のシン・ヒョンドン教授は、「今は物理探査を行っただけで、その中に実際に石油があるかどうかはボーリング調査をしてみないと分からない」とし、「世界的に石油探査の成功率は20%前後で、探査しても量が少なくて開発しない場合もある」と話した。大統領室関係者は、「最も経験豊富な分析評価企業が20%という結果を出した」とし、「普通は成功率が5%でもボーリング作業を行うので、意味のある数値だと考える。技術分析ができなかった時とは違うのではないか」と述べた。


全主榮 aimhigh@donga.com