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「北朝鮮の偵察衛星、ロシアの技術支援の新型エンジンを使用したが失敗」

「北朝鮮の偵察衛星、ロシアの技術支援の新型エンジンを使用したが失敗」

Posted May. 29, 2024 08:32,   

Updated May. 29, 2024 08:32

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北朝鮮は、27日夜に軍事偵察衛星2号機を打ち上げ、その1時間半後の28日午前0時22分頃、「万里鏡(マンリギョン)1-1号を搭載した新型衛星運搬ロケットが打ち上げ後、1段目の飛行中に空中爆発した」と失敗の事実を認めた。韓国軍は、北朝鮮が最近、軍事協力を強化したロシアから技術支援を受けて製作した新型エンジンを搭載し、初の打ち上げに踏み切ったとみている。まだ北朝鮮に滞在しているとされるロシアの技術陣が新型エンジンの改善を支援したとみられる。

朝鮮中央通信は同日、「新しく開発した液体酸素+石油発動機(エンジン)の動作信頼性に事故の原因があると初歩的な結論を下した」と明らかにした。また、「そのほかの原因と考えられる問題も審議する」と報じた。

昨年の1、2次の打ち上げ失敗とは違って、今回は追加の打ち上げ日程については言及しなかった。これにより、北朝鮮が打ち上げ失敗の原因究明から難航していると分析されている。

韓国軍は、北朝鮮が平安北道鉄山郡東倉里(ピョンアンプクト・チョルサングン・トンチャンリ)の西海(ソへ)衛星発射場から打ち上げたロケットが2分後に空中爆発して粉々になった様子を収めた動画を公開した。西海(黄海)上に待機していた艦艇がこの様子を捉えた。軍関係者は、「打ち上げ地点から数十キロ以内に多数の破片が発生した」とし、エンジンの燃焼系統に問題が発生したと推定した。

北朝鮮が新たに開発し、今回搭載したと推定されるエンジンは、燃料にケロシン(灯油)を、酸化剤に液体酸素を使ったと推定される。「ケロシン-液体酸素」の組み合わせは、韓国型発射体である「ヌリ号」などで使用された。ロシアがこの組み合わせを活用した技術の先進国とされる。ロシアが北朝鮮にエンジン完成品まで提供した可能性について、合同参謀本部関係者は「すべての段階の可能性を開いて見なければならない」と話した。


尹相虎 ysh1005@donga.com