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不安感募る患者たち、「政府と医師たちの対立で犠牲になってもいい命ではない」

不安感募る患者たち、「政府と医師たちの対立で犠牲になってもいい命ではない」

Posted March. 26, 2024 09:11,   

Updated March. 26, 2024 09:11

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医学部の教授らが25日、集団で辞表を提出して勤務短縮に入ると、患者団体は、「私たちの命は、医療界と政府間の対立のために犠牲になっても良い些細な命ではない」という立場を明らかにした。

韓国白血病患友会など9つの患者団体が集まった韓国患者団体連合会は25日、声明を出し、「専攻医が消えた病院で教授まで去ると、患者の生命と安全はこれ以上保障され難くなり、被害は手の施しようがなくなるだろう」と懸念した。

連合会は同日、独自に収集した31件の患者被害事例を公開した。被害事例の中には、「夫は3月5日に癌再発防止の治療を待っていたが、専攻医の離脱で入院が2週間ほど延期された。待っていてはだめだと思って、急いで診察を受けたら再発した。恨めしくあまりにも苦しい」という内容もあった。また、「抗がん剤治療を受けられず延期となり、父が亡くなりそうだ」、「骨髄検査が取り消しになったと一方的に連絡が来たが、生命を担保にストライキをしていてとても恐ろしい」、「抗がん剤治療が引き続き延ばされ、造血幹細胞移植も延ばされている」などの内容も含まれている。

患者たちは、「医療界と政府は、本当に患者たちが適時に治療を受けられず死んでいく状況になってから、この非常識的事態に終止符を打つつもりなのか」とし、「患者の不安と被害を加える医政対立の長期化に強い遺憾を表し、医療スタッフの早い復帰はもちろん、双方が患者中心の医療環境の構築に乗り出すことを促す」と述べた。

連合会はまた、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が前日、韓悳洙(ハン・ドクス)首相に対し、「建設的協議体の構成」を要請したことについて、「医療界と政府の最悪の極端な対立局面を解消する出発点になることを願う」という立場を明らかにした。


ヨ・グンホ記者 yeoroot@donga.com