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モスクワテロ事件で133人死亡、プーチン氏「ウクライナが背後」

モスクワテロ事件で133人死亡、プーチン氏「ウクライナが背後」

Posted March. 25, 2024 08:41,   

Updated March. 25, 2024 08:41

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ロシアの首都モスクワの大統領官邸から20キロ離れたコンサートホール「クロクス・シティ・ホール」で22日(現地時間)、銃乱射テロが発生し、少なくとも133人が死亡した。イスラム教スンニ派の過激派組織「イスラム国」(IS)の分派「ISホラサン州」(IS-K)が犯行を認めた。しかし、ロシアのプーチン大統領は、特別な情況を明らかにすることなく、「テロ犯がウクライナに逃げた」とし、「ウクライナ背後説」を主張した。

金曜日だった同日午後7時40分頃、コンサート観覧のために会場を訪れたロシア市民は、武装した実行犯らの銃乱射や放火などに巻き込まれた。24日午前10時現在、少なくとも133人が死亡、100人が負傷した。2004年に314人の命を奪ったチェチェン武装勢力のベスラン学校選挙事件以来、20年ぶりにロシアで起きた最悪のテロだ。

IS-Kは、テロ直後、ISとつながりのある「アマーク通信」を通じて、自分たちの犯行だと主張した。ハリス米副大統領も「IS-Kに責任がある」と述べた。

しかしロシアは、実行犯とみられる4人を含めて11人の容疑者を拘束した後、ウクライナとのつながりの可能性を提起した。プーチン氏も23日、国民への演説で、「彼らはウクライナに向けて移動した。ウクライナ側には国境を越えるための窓口が用意されていた」とし、「加害者と組織の背後を見つけ出し、処罰する」と主張した。

米ホワイトハウスの国家安全保障会議(NSC)は直ちに、「ウクライナによるいかなる関与もない」と反論した。ウクライナのゼレンスキー大統領も声明を通じて、「プーチンやそのまわりの連中は誰かのせいにしようとしているだけだ。彼らはいつも同じ方法を使う」と反発した。

ホワイトハウスはまた、「3月初め、米政府はモスクワで計画されたテロ攻撃に関する情報をロシアに共有した」とも明らかにした。プーチン氏が、今回のテロの責任をウクライナとウクライナを支援する欧米に押し付け、テロ防止の失敗の責任を転嫁し、ウクライナに対する攻撃強化の大義名分にしようとする思惑を明らかにしたことを受け、情報公開を通じてロシアを牽制したとみられる。


カイロ=キム・ギユン特派員 ワシントン=ムン・ビョンギ特派員 pep@donga.com