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現代自がブラジルに1.5兆ウォン投資へ、「水素エネルギー・エコモビリティを強化」

現代自がブラジルに1.5兆ウォン投資へ、「水素エネルギー・エコモビリティを強化」

Posted February. 24, 2024 08:39,   

Updated February. 24, 2024 08:39

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現代(ヒョンデ)自動車グループの鄭義宣(チョン・ウィソン)会長は、ブラジル大統領と面会し、水素や未来のモビリティなど、環境にやさしい未来産業をめぐる協力案について話し合った。現代自動車は、炭素中立政策を強化するブラジルで、水素エネルギーとエコモビリティ事業を強化するため、1兆5000億ウォンに達する大規模な投資に乗り出すことにした。北米や欧州、中東など、世界各地に拡大しているグループのエコ事業の範囲を中南米にまで拡大するための布石と見られる。

23日、現代自動車グループによると、鄭会長は22日(現地時間)、ブラジルのブラジリア大統領執務室でルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ大統領と会った。その場で、鄭会長は、「現代自動車のブラジル法人と現地パートナーが、水素などエコ分野や未来技術などに対し、2032年まで11億ドル(約1兆4600億ウォン)を投資する計画だ」と明らかにした。

現代自動車が力を入れている未来航空モビリティ(AAM)と、最近開発している小型モジュール原発(SMR)についても議論した。鄭会長は、「AAMは、ブラジルの交通環境にも適した未来の交通手段だと確信している。SMRの分野でも協力策を模索できることを希望する」と述べた。

ルーラ大統領は、鄭会長との面談で、ブラジル政府の税制改革と投資環境の改善などを強調し、「エコ水素分野と技術などに投資する現代自動車は、ブラジルで成長している重要な企業だ」と述べた。

ブラジルは、2030年までに温室効果ガスの排出量を2005年比50%削減し、2050年までに炭素中立を達成するという目標の下、様々なエコ政策を展開している。昨年12月、脱炭素部門に投資する自動車メーカーに対し、計190億レアル(約5兆1000億ウォン)規模の減税や補助金の恩恵を与えるブラジルの「グリーンモビリティ革新(MOVER)プログラム」も実施した。これを受け、中南米でエコモビリティ・エネルギー市場を開拓しようとするグローバル自動車メーカーの主要投資先として注目されている。昨年7月は、中国の電気自動車メーカー・比亜迪(BYD)が30億レアルを投資し、ブラジル北東部のバイーア州に電気自動車の生産工場を建設すると発表した。

現代自動車は特に、ブラジルがグリーン水素エネルギーの事業に力を入れていることに注目しているという。水素燃料電池モデルのネクソとエクシエント(トラック)、エレクシティ(バス)などの水素モビリティと関連エネルギー事業の開発に乗り出した現代自動車グループの戦略と合致したのだ。現代自動車は、アイオニック5とコナ・エレクトリックをブラジル市場に出す予定だ。現代自動車グループの唯一の南米生産拠点がブラジルにあることもある。


金在亨 monami@donga.com