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大勢論に弾みがつくトランプ氏、ヘイリー氏「新たな保守の道を模索しなければ」

大勢論に弾みがつくトランプ氏、ヘイリー氏「新たな保守の道を模索しなければ」

Posted January. 23, 2024 08:32,   

Updated January. 23, 2024 08:32

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「デサンクティモニアス(聖人ぶったデサンティス)という名前は正式に引退した」

トランプ前米大統領は21日(現地時間)、ニューハンプシャー州マンチェスターにある自身の選挙本部を訪問した席でこのように述べた。トランプ氏は2022年の中間選挙でデサンティス・フロリダ州知事が、「賢いトランプ」として脚光を浴び、政治的ライバルとして浮上して以降、デサンティス氏を「デサンクティモニアス」と呼んで嘲笑してきた。だが、このニックネームをもう使わないことを明らかにしたのだ。

トランプ氏は、米大統領選の共和党候補者指名争いをめぐり、23日に行われるニューハンプシャー州での予備選挙を前に、最後のライバルであるヘイリー元国連大使の撤退まで取り上げた。同日、ニューハンプシャー州ロチェスターでの遊説では、「今こそ共和党が団結する時だ」と述べ、ヘイリー氏に大差で勝つことができると自信も見せた。

米紙ニューヨーク・タイムズは、「デサンティス氏の撤退は、ヘイリー氏にとって乗り越えがたい障害」とし、「トランプ氏は共和党の候補者指名にさらに一歩踏み出した」と指摘した。

● トランプ氏「大勢論」に弾み、候補者指名に一歩前進

トランプ氏は同日、ロチェスターの遊説で、「ニューハンプシャー州で勝利するまで2日残っている。「ねじくれた(crooked)バイデン(大統領)を敗北させ、米国を再び偉大な国にする」と叫んだ。

さらに、支持層の投票を促し、「私たちは新しい記録を立てることになるだろう」と述べた。トランプ氏は、共和党候補者指名争いの初の舞台だった15日のアイオワ州党員大会で、複数の候補が乱立したにもかかわらず51%の支持を得た。2位のデサンティス氏と4位のインド系実業家のラマスワミ氏が予備選から撤退してトランプ氏を支持したことで、大勢論に弾みがつき、ニューハンプシャー州ではアイオワ州より高い支持を得ることができるという期待を隠さなかった。

同日、ニューハンプシャー州の有権者を対象にしたCNNの世論調査でも、トランプ氏は50%の支持を得てヘイリー氏(39%)を11ポイント差で上回った。特にデサンティス氏の支持層の62%は、「デサンティス氏が辞退した場合、トランプ氏を支持する」と答えた。エマーソン大学の同日の調査でも、トランプ氏は53%、ヘイリー氏は37%を獲得し、16ポイント差となった。

● 「ヘイリー氏、2桁差で敗北すれば撤退を」

ヘイリー氏は同日、ニューハンプシャー州の各地を回って7回の遊説を行った。候補辞退説も一蹴した。ヘイリー氏は声明で、「『トランプ対バイデン』の再対決の道に行くか、新しい保守の道を模索するかを有権者が選択しなければならない」と強調した。

ヘイリー氏は同日の最後の遊説では、「あの音が聞こえるか。これはまさに(私とトランプ氏の)2者対決の音だ」と主張した。同日、有名テレビ番組「ジャッジ・ジュディ」のジュディス・シンドリン元マンハッタン家庭裁判所判事もヘイリー氏を支持した。ヘイリー氏の一部支持層は、「トランプを刑務所に送れ」と叫んだ。

ただし、米紙ワシントン・ポストは、「ヘイリー氏がニューハンプシャー州でトランプ氏に10ポイント以上の差で敗北すれば、撤退を決定しなければならないだろう」と見通した。ヘイリー氏は、来月24日に予備選が行われる故郷のサウスカロライナ州でも大きく後れを取っている。トランプ陣営側は、「ヘイリー氏が辞退してトランプ氏を支持しなければ、故郷で恥をかくことになる」と撤退を迫った。


ロチェスター=ムン・ビョンギ特派員 weappon@donga.com