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チャットGPTが15秒で作った条例案が可決、ブラジル地方議会

チャットGPTが15秒で作った条例案が可決、ブラジル地方議会

Posted December. 06, 2023 08:55,   

Updated December. 06, 2023 08:55

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ブラジルの地方議会で、対話型生成AI(人工知能)「チャットGPT」が作成した条例案が可決したことが明らかになり、物議を醸している。当該条例案を発議した市議会議員は、AIをめぐる倫理論議を政治および公共分野でも起こそうと、故意にチャットGPTで作った条例案を発議したと明らかにした。

4日、米ワシントン・ポストによると、今年10月、南部のポルトアレグレ市議会は、水道メーターの盗難に遭った場合、交換費用の負担を免除するという条例案を市議会議員36人の全会一致で可決した。この条例は先月23日から施行された。

6日後、同条例案を発議したハミル・ホザリウ議員(37)は、ソーシャルメディアX(旧ツイッター)に「この条例はAIだけで作られたブラジル初の事例」とし、「私が言わなければ誰も分からなかっただろう」と述べた。

ホザリウ氏によると、通常、条例案を作成するには3日かかる。一方、チャットGPTは250字のコマンドを入力すると、わずか15秒で条例案を作成した。ホザリウ氏は、「AIが作った条例案には、私が考えもしなかった内容も含まれていた」とし、短い時間で国内外の草案作成の模範事例などを検討し、この条例案を作成したと評価した。この条例案は市議会の審議を経たが、細かい文言の修正があっただけで、内容の変更はなかったという。

このようにAI肯定論者のホザリウ氏は、「今回の件でAIが政治にも有用なツールになることが確認された」と主張した。AIが人間に取って代わることはできないが、AIを使うことができる人間がそうでない人間にとって代わることができるとし、「その道を準備しなければならない」とも述べた。

一部の同僚議員は肯定的に反応したが、チャットGPTで条例案を作成したことを事前に知らせなかったことを批判する議員もいる。特に、アミウトン・ソスメイヤー市議会議長は、地元メディアに、「危険な前例」と述べ、AIの立法活動に対する警告灯が点灯したと懸念した。

ホザリウ氏は、「次のステップは何かという質問も多く受けた」とし、「(AIによって)政治家の数が減る可能性がある」と語った。冗談を交えながら、現職政治家の生産性について指摘したのだ。


キム・ボラ記者 purple@donga.com