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台湾が独自開発の「台湾版THAAD」配備、、中国の脅威に対応

台湾が独自開発の「台湾版THAAD」配備、、中国の脅威に対応

Posted November. 24, 2023 08:07,   

Updated November. 24, 2023 08:07

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来年1月13日の総統選挙を控えた台湾が、中国の軍事的脅威に対応するため、中部の台中に「台湾版高高度迎撃ミサイルシステム(THAAD)と呼ばれる対空ミサイル「天弓3」を配備した。台湾は最近、中国の首都北京を攻撃できる射程距離2千キロの超音速巡航ミサイル「擎天」の実戦配備及び本格量産にも突入した。「槍」に相当するミサイル攻撃体制と「盾」に相当するミサイル防衛システムを同時に確保し、対中抑止力が大幅に強化されたと評価されている。

23日、聯合報など台湾メディアによると、台湾国防省は最近、台中近郊の大肚山内の統制区域での建築を禁止する公告を掲載した。これは、大肚山の防空ミサイル基地にミサイル「天弓3」を配備するための「AESA」(アクティブ電子走査アレイ)レーダー運用のためとみられる。軍関係者も、「大肚山の基地で従来運用していたミサイル『天弓2』はすでに『天弓3』に換わった」と伝えた。

台湾は約300億台湾ドル(約1兆2400億ウォン)をかけて「天弓3」を独自開発した。地上から最大高度45キロまで迎撃が可能だ。AESAレーダーを利用すれば、半径400キロ内の150個の目標物を同時に探知・追跡し、9~24個の目標物を同時に攻撃することができる。

ミサイル「擎天」の配備及び量産も注目すべきだ。台湾・台北と中国・北京の距離は1700キロ。擎天を使えば、北京はもとより、近隣の天津、河北省など中国北東部まで攻撃が可能だ。台湾は今年2月にも射程距離1200キロのミサイル「雄昇」を開発した。当時も、台湾が世界最大のダムである中国湖北省の三峡ダムを射程距離に置くために開発したと分析された。台湾と三峡ダムの距離は約1200キロ。

中国人民解放軍の台湾侵攻時に上陸作戦を図る可能性が高い海岸を意味する「赤い海岸」に対する防衛力も強化している。「赤い海岸」は、中国軍が上陸作戦を試みる可能性が高い海岸を選定して付けた名前で、台湾全域に分布している。国防省は来月28日、「赤い海岸」の一つである南部台南の喜樹海岸で、実弾射撃訓練を実施する計画だ。


金祺容 kky@donga.com