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イスラエル・ハマス衝突1ヵ月、「親イスラエルvs親パレスチナ」に分かれた世界

イスラエル・ハマス衝突1ヵ月、「親イスラエルvs親パレスチナ」に分かれた世界

Posted November. 06, 2023 08:39,   

Updated November. 06, 2023 08:39

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「イスラエルがハマスを排除するために(ガザ地区を)攻撃するというが、これまでに死んだ子どもたちがハマスと何の関係があるのか」

4日(現地時間)、エジプトの首都カイロ市内のレストラン。入り口にはパレスチナとエジプトの国旗が並んで掲げられていた。レストランを訪れたエジプト人のノハさん(45)は、激化している戦闘についてこのように反問し、「イスラエルが(イスラム組織)ハマスの隊員をいくら攻撃してもいい。しかし、今起きていることは一方的な『民族浄化』と同じだ」と声を荒げた。レストラン関係者は、「イスラエルの攻撃に共に怒り、訪れる客も悲劇を考え、連帯しようという趣旨でパレスチナ国旗を掲げた」と説明した。

一方、欧州や米国などでは週末に「反ユダヤ主義に反対する」とし、ハマスに民間人人質の解放を求めるデモが行われた。彼らは、「停戦のためには、ハマスが拘束している人質から先に解放しなければならない」とイスラエル政府の方針を支持した。

先月7日にハマスのイスラエル奇襲攻撃で始まった戦闘が、6日で1ヵ月を迎えた。衝突直後、ハマスの残忍な民間人虐殺が伝えられ、国際社会にはイスラエルの報復を支持する世論が少なくなかった。しかし、イスラエルの大規模な攻撃で戦闘が激化し、拡大の懸念と民間人の被害が大きくなると、世界は親イスラエルと反イスラエルに分かれた。一時的な戦闘停止(pause)や休戦(ceasefire)を求める声も高まっている。

戦闘開始後、3度目の中東訪問となったブリンケン米国務長官は3日、イスラエルのネタニヤフ首相に「ハマスのテロを終わらせつつ、民間人の犠牲を最小限に抑える方法」について言及し、民間人避難のための一時的な戦闘停止を説得した。しかし、ネタニヤフ氏は、「人質の解放を伴わない戦闘の一時停止を拒否する」との考えを示した。イランの支援を受けるレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの指導者ハッサン・ナスララ師が同日、演説で、「全面戦争に発展する可能性は現実のものとなりうる」と警告しながらも、今のところ限定的な参戦に重きを置いている。だが、イスラエルの強硬な方針により中東紛争は先が全く見通せない状況だ。


カイロ=キム・ギユン特派員 パリ=チョ・ウンア特派員 pep@donga.com