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張東赫、ついに韓東勲を除名 尹の「独善」をなぞる国民の力

張東赫、ついに韓東勲を除名 尹の「独善」をなぞる国民の力

Posted January. 30, 2026 10:15,   

Updated January. 30, 2026 10:15


野党「国民の力」は29日、韓東勲(ハン・ドンフン)元代表を除名した。党はこの日、張東赫(チャン・ドンヒョク)代表ら指導部9人が採決に参加し、賛成7、反対1、棄権1で決定したと明らかにした。韓氏の家族が2024年9~11月、党員匿名掲示板に尹錫悦(ユン・ソクヨル))前大統領夫妻を中傷する投稿を集中的に行ったとして、党倫理委が除名を議決してから14日後の措置だ。尹政権発足の2022年に李俊錫(イ・ジュンソク)当時代表が事実上排除されて以降、代表や非常対策委員長は9回も交代してきたが、今回は元代表の除名に踏み切った。

今回の除名は、初当選・再選の若手や重鎮を含め、党内に「除名は行き過ぎだ」との声がある中で行われた。無論、掲示板問題が発覚して1年以上、事実関係を明確にしないまま自らに非はないかのように振る舞ってきた韓氏に一次的責任があるのは事実だ。自身の弁明を聞かなかった倫理委を批判しながら、肝心の再審請求を行わず、是非を争う機会をみずから放棄した点も否めない。

しかし張氏自身も、韓氏体制で最高委員だった2024年当時、「匿名掲示板にその程度の批判も載せられないなら、なぜ匿名掲示板を置くのか」と語っていた。いまになって「党の名誉を傷つけた」として除名にまで踏み込むことに説得力があるのか、疑問は拭えない。

さらに国民の力は、予備選で選ばれた金文洙(キム・ムンス)大統領候補を深夜の強行で韓悳洙(ハン・ドクス)前首相に差し替えようとした前代未聞の策動については、いかなる処分も行っていない。昨年、党務監査委は主導した権寧世(クォン・ヨンセ)当時非常対策委員長と李亮壽(イ・ヤンス)選管委員長に対し、「正当化できない違法行為」として党員権停止3年を請求したが、倫理委は無処分で免罪符を与えた。公平性を見いだすのは難しい。

倫理委は韓氏の除名3日前に、張氏を批判してきた親韓系の金鍾赫(キム・ジョンヒョク)元最高委員に、事実上の除名手続きといえる「離党勧告」を決定した。「皆に同じ声を強いるのはファシズムだ」との発言などが侮辱的だとされたうえで、「党員の自由意思の総和である代表を攻撃してはならない」という論理を持ち出した。代表を批判の聖域にする詭弁と言わざるを得ない。

こうした姿は、批判に耳を塞ぎ、独善的に国政を運営した尹前大統領の振る舞いを想起させる。尹氏は妻の金建希(キム・ゴンヒ)氏リスクの解消を求める与党内の声を「裏切り」だと切り捨てた。結果として、周囲には盲目的追従か「見て見ぬふり」の沈黙を貫く側近と議員だけが残り、時代錯誤の戒厳へと行き着いた。

張氏は、これまでの韓国の政治史ではほとんど聞かれなかった「党性」、すなわち党への忠誠を前面に掲げている。そうした認識が、自身に対する批判を許さない現在の状況を生み出してはいないのか、改めて振り返る必要がある。現在、国民の力の指導部は弾劾反対派の人物が主要ポストを占めており、張氏の側近らは、異なる声を上げる議員に対して「発言を慎むべきだ」との趣旨の話を公然と口にしている。自由な討論や批判、異論を許さない政党に、自由民主主義を語る資格があるのか疑問である。