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江南の住宅街防犯カメラの捕捉率が87%、蘆原は53%

江南の住宅街防犯カメラの捕捉率が87%、蘆原は53%

Posted October. 31, 2023 09:43,   

Updated October. 31, 2023 09:43

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「防犯カメラの画面を、路地の前までズームアップしてください」

先月22日午後7時頃、ソウル江南(カンナム)区役所U-江南都市管制センター。江南警察署生活安全課のムン・イルソン警部が、管制要員に指示した。要員8人が各自の席に置かれた6台のモニターを通じて、地図と分割された防犯カメラの画面を見ながら「追跡」に乗り出した。20秒後、一人の要員が「1-246番に映っている」と叫んだ。拡大された画面には、ネイビー色のワンピースを着た記者の姿が現れた。

記者が分かれ道で左に曲がると、再び防犯カメラの画面から消えた。首をかしげていたムン警部は、落ち着いて「1-287番を見ろ」と指示した。カメラに再び記者の姿が現れた。カメラを引き離すために息を切らせて走っても無駄だった。1キロ以内に設置された防犯カメラ12台(捕捉回数は14回)が、記者の動線にリアルタイムで追いついた。

防犯カメラの統合管制センターは、警察が24時間常駐し、管制要員が数千台の防犯カメラを見ながら犯罪などを監視する「安全の目」の役割をする。江南区のミン・サンヒョン都市管制チーム長は、「防犯カメラを活用して解決される犯罪は、江南区だけで年間1万件余りだ」と話した。しかし、すべてのソウル自治区の路地が江南区のようではない。

東亜(トンア)日報の取材チームは、ソウル自治区の防犯カメラの死角地帯を点検するため、江南区と蘆原区(ノウォング)の繁華街と住宅の道1キロを歩き、管制センターが記者をどれだけ捉えているかを測定した。江南区は、ソウル自治区25区の中で、設置された防犯カメラ数が最も多く、人口当りの設置台数は3位で最上位圏だ。一方、蘆原区は、防犯カメラ数は22位、人口当たり設置台数は24位で最下位圏だ。

住宅街で行った実験で、江南区の場合、歩いたり走ったりした13分3秒のうち、11分23秒(87.2%)が12台の防犯カメラに撮られた。一方、蘆原区の住宅街は、12分28秒のうち、8台の防犯カメラに映っていない空白が半分に近い5分50秒(46.8%)に達した。

繁華街の江南区新論峴(シンノンヒョン)駅一帯の場合、防犯カメラ10台が記者が歩いた13分33秒のうち9分43秒(71.7%)を捉えた。一方、蘆原区上渓洞(サンゲドン)の文化通り一帯では、12分16秒間、5台が42.9%(5分16秒)のみ捕捉し、捕捉率が半分にも及ばなかった。

このような違いは、主に自治区の財政環境の違いから生じる。蘆原区の関係者は、「脆弱階層が多い方なので、福祉に予算を多く使う」とし、「防犯カメラの設置に使える予算は限られている」と話した。