テキサス・レンジャーズが一足先に米大リーグの王者を決めるワールドシリーズ(WS)進出を決めた。レンジャーズは24日、敵地で行われたヒューストン・アストロズとのアメリカンリーグ優勝決定シリーズの最終第7戦で11-4で勝利した。レンジャーズがWS行きのチケットを獲得したのは2010、2011年に続き今回が3回目だ。レンジャーズはまだWSのトップに立ったことはない。
レンジャーズは今回のシリーズで、アストロズで行われた第1、2、6、7戦をすべて制したのに対し、本拠での第3、5戦は全敗を喫した。7戦4勝制のポストシーズンで、アウエーの4試合で全勝を挙げたのは大リーグ史上2度目。2019年WSで、ワシントン・ナショナルズが最初の記録を残した。欲しい当時の対戦相手もアストロズだった。アストロズは今年のレギュラーシーズンでも、本拠での勝率(.481)がアウエー(.630)より低いチームだった。
リーグ優勝決定シリーズMVPはアドリス・ガルシア(30)に贈られた。ガルシアはシリーズ7試合で打率.357(28打数10安打)、5本塁打、15打点を記録した。ガルシアは第5戦の6回裏に逆転3ランを放ち、バットを投げるセレモニーをしたが、8回裏の次打席でビーンボールを浴びた。ベンチクリアリングとなってから流れがアストロズの方に変わり、レンジャーズは結局4-5で再逆転負けした。その後、借りを返すと誓って試合に出たガルシアは、第6戦の9回表に満塁本塁打を放ったのに続き、第7戦でも2本塁打を含め5打数4安打5打点でチームの勝利をけん引した。
同日、フィラデルフィアで行われたナショナルリーグ優勝決定シリーズ第6戦では、アリゾナ・ダイヤモンドバックスがフィラデルフィア・フィリーズを5-1で下し、勝負を最終第7戦に持ち込んだ。韓国プロ野球のSK(現SSG)で4年間活躍したメリル・ケリー(35)がアリゾナの先発投手として登板し、5回1失点と好投しチームの勝利に貢献した。
大リーグの両大リーグの優勝決定シリーズがいずれも第7戦までもつれたのは、2003年、2004年、2020年に続いて4度目だ。以前の3回はリーグ優勝決定シリーズの日程を先に終えたチームがすべて勝った。今年のWS第1戦は27日、レンジャーズの本拠グローブライフ・フィールドで行われる。
黃奎引 kini@donga.com