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東京のど真ん中に49階の「インフィニティプールビル」、古い路地の再開発でスカイラインを変える

東京のど真ん中に49階の「インフィニティプールビル」、古い路地の再開発でスカイラインを変える

Posted October. 06, 2023 08:50,   

Updated October. 06, 2023 08:50

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3日、東京港区虎ノ門地区。東京中心の首相官邸からわずか1キロ離れたここに、高さ266メートル、地上49階建ての新しい摩天楼が建てられた。4つのビルで構成された複合施設「虎ノ門ヒルズ」の最後の4番目のビル「ステーションタワー」のオープンを控え、国内外の記者たちに公開された。

最高階の49階に上がると、東京都内を一望できる屋外プールが目を引いた。茂った森の中の天皇の住居の皇居や国会議事堂、高層ビルの森が一望できる。45~48階に位置するコミュニケーション施設「東京ノード」は、会場やギャラリーなどで構成されている。オフィスやレストランなども入居する。ハイアットホテルは、この建物に東京最高水準の施設を誇る最高級ブランド「アンバウンドコレクション」を開くことにした。

有名な不動産開発業者の森ビルが開発した「虎ノ門ヒルズ」は、日本が国家的プロジェクトとして推進した東京都市再生の決定版という評価を受けている。都心の真ん中であるにもかかわらず、官庁街近くの立ち遅れた路地だったところを、立地の長所を生かして大々的な再開発に乗り出した。2011年に着工し、2014年に最初のビルを完成後、今年で全体事業が終わる。

虎ノ門ヒルズの再開発は、日本政府の規制改革によって力を得た。政府がここの道路上と下の全てに建物の建築を許容し、「立体道路制度」が登場した。東京都心と外郭を結ぶ往復4車線の幹線道路を地下に突き抜け、その上に超高層ビルを建てたのだ。

ここを通る東京地下鉄日比谷線に、「虎ノ門ヒルズ駅」という新しい駅も作った。この路線に駅が新設されたのは、56年ぶりのことだ。建物と建物を横切る車道の上には歩行デッキを設置し、事実上一つの空間のように感じられる。

森ビル側は、「単なる都市再開発を越え、東京を象徴する一つの小さな都市を作った」とし、外国人も訪れる東京の新しい名所になるだろうと強調した。

1990年代のバブル経済の崩壊後、長い低迷を経験した東京では、最近、都市再生再開発が活発になっている。計8つの再開発プロジェクトを同時に推進し、超高層ビルの森に生まれ変わった「若者の街」渋谷、今年6月に完成した東京最高層ビル(325メートル)の麻布台ヒルズなどが代表的だ。

2027年には、東京駅近くに高さ390メートルで新しい東京の最高層建物となる「トーチタワー」が完成する。超高層の先端オフィスを通じて、世界中から有名企業を続々と誘致し、しばらく揺れていた「アジア最高都市」の名声を立て直すというのが日本政府の目標だ。


東京=イ・サンフン特派員 sanghun@donga.com