8月31日に断食を始めた最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表は、19日目の18日に健康悪化で病院に運ばれた。李代表は入院後も、断食を続けると明らかにした。
民主党は同日、「午前6時55分頃、李代表の健康状態が悪化し、119救急隊と近くで待機していた医療スタッフを呼び出した」とし、「(李氏は)脱水などの症状を見せ、精神が混迷した状況だった」と公示した。李代表は先週末から、自らトイレの利用が難しいほど衰弱している状態だと民主党が伝えた。李氏は同日、救急隊が到着後、身動きが取れず布団ごと担架に乗せられた。民主党の權七勝(クォン・チルスン)首席報道官は、「断食で身体機能がかなり低下したというのが、医療スタッフの所見だ」と説明した。
李氏は、国会近くにあるカトリック大学汝矣島(ヨイド)聖母病院に搬送され、生理食塩水投与などの応急手当を受けた後、ソウル中浪区(チュンラング)にある緑色(ノクセク)病院に移動して入院した。韓玟洙(ハン・ミンス)報道担当は、緑色病院の前での記者ブリーフィングで、「李代表は、病床でも断食を続けると明らかにした」とし、「最小限の点滴治療以外は、一切飲食をしない計画だ」と話した。韓氏は、「断食治療の経験がある専門医がいて、治療を支える施設が完備された病院として医療スタッフが勧めたところだ」と説明した。
医療界からは、李氏が20キロほど離れた緑色病院への転院を決定したことについて疑問の声が上がっている。健康保険審査評価院によると、汝矣島聖母病院は消化器内科専門医12人を含め、計255人の医師が勤務している。一方、緑色病院は勤務医師が計35人だ。断食患者は長期間栄養素を摂取できなかった栄養欠乏患者に準じて治療を受けるが、病院が大きいほど治療経験が豊富で多様な診療科の協診を受けることができる。
緑色病院は、ウォンジンレーヨンの労働災害被害者などで構成されたウォンジン職業病管理財団によって2003年に設立された。李氏は京畿道(キョンギド)知事だった2021年、緑色病院の2代目の院長だったチョン・イルヨン氏を京畿医療院長に任命した。現在の病院長のイム・サンヒョク氏も、京畿道知事在任中に李氏が関与した労災予防をめぐる労働界および専門家懇談会などに参加した。様々な反政府集会を主導してきた全国民衆行動代表のパク・ソクウン氏が、同病院の常任理事を務めているなど野党と関係が深い。
キム・ウンジ記者 チョ・ゴンヒ記者 eunji@donga.com