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今秋、多彩な公演芸術祭がソウル各地で開催

今秋、多彩な公演芸術祭がソウル各地で開催

Posted September. 15, 2023 08:21,   

Updated September. 15, 2023 08:21

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今秋、多彩な公演芸術祭がソウル各地で観客と会う。

今年で23回目をむかえた「ソウル国際公演芸術祭(SPAF)」が来月6日から29日までソウル中区(チュング)国立劇場ヘオルム劇場など、ソウルの公演場4ヵ所で開かれる。開幕作であるフランスのシャヨ国立舞踊劇場の「エクストリームボディ」を皮切りに、アン・ウンミ・カンパニーの新作「ウェルカム・トゥ・ユア・コリア」などを披露する。ジェンダーや環境、国家に対する「境界のない質問」をテーマに、演劇や多元芸術など19作品が舞台に上がる。

今年のSPAFでは、俳優のいない演劇など新鮮な作品が目を引く。アイルランド劇団のデッドセンターが来月27~29日、ソウル鍾路区(チョンノグ)のアルコ芸術劇場の大劇場で披露する「ベケットの部屋」は俳優がいない。観客は、ヘッドホンの音と小物などの動きだけで、第2次世界大戦が背景である叙事についていくことになる。これに先立って、19~20日はソウル鍾路区三一(チョンノグ・サムイル)大路沿いを歩く巨人アートラボの「イン・トゥ」が行われる。観客は、拡張現実(AR)機器を着用したまま、3・1独立運動の現場である三一大路を歩きながら仮想パフォーマンスを観覧する。

国楽や現代舞踊祭りも相次いで開かれる。来月10~21日、ソウル鍾路区世宗(セジョン)文化会館のMシアターで初めて開かれる「大韓民国国楽管弦楽祭り」には、ソウル市国楽管弦楽団やKBS国楽管弦楽団など8団体と国立唱劇団所属のキム・ジュンス、ミン・ウンギョンなどの人気歌い手が参加する。バイオリン、エレクトリックギターなどの洋楽器との共演も行う。バイオリニストのデニー・グーは17日、大田(テジョン)市立燕亭(ヨンジョン)国楽団とヘグム協奏曲「青い月」をバイオリン協奏曲で演奏する予定だ。KBS国楽管弦楽団のパク・サンフ指揮者は、「各団体の演奏は、同じジャンルなのかと思うほど多彩な祭りになるだろう」と話した。

世界的な現代舞踊団であるオランダ・ダンス・シアター(NDT2)が幕を開ける現代舞踊フェスティバルも注目に値する。20日から来月15日まで、国立劇場のヘオルム劇場とアルコ芸術劇場で行われる第42回国際現代舞踊祭(MODAFE2023)がそれだ。9年ぶりに来韓するイスラエル出身の振付師ホフェッシュ・シェクターの舞踊劇から、国立現代舞踊団のキム・ソンヨン新任団長の就任後、初めての振付作である「ジャングル-感覚と反応」まで、多様な韓国国内外の公演が見られる。

秋の趣を感じられる野外公演もある。来月14日と15日、ソウル龍山区漢江(ヨンサング・ハンガン)ノドゥル島野外舞台で開かれるソウル文化財団「漢江ノドゥル島クラシック」では、バレエ「白鳥の湖」を鑑賞できる。今年「ブノワ・ドラダンス」で最高女性ダンサー賞受賞の栄誉を抱いたユニバーサルバレエ団のカン・ミソン首席ダンサーが、主人公オデット役を演じる。21~22日は、ロッシーニの喜劇オペラ「セビリアの理髪師」が公演される。ソプラノのパク・ヘサンとバリトンのアン・デヒョン、テノールのキム・ソンヒョンが舞台に上がる。

今年は240席規模のレジャーシートを新設し、より自由な雰囲気で観覧できる。ユニバーサルバレエ団のムン・フンスク団長は、「湖畔が劇中背景である『白鳥の湖』を美しい川と夕焼けのそばで鑑賞し、新しい感動に向き合うことになるだろう」と話した。


イ・ジユン記者 leemail@donga.com