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北朝鮮が「核攻撃潜水艦」進水、我々も核潜水艦を持つ時が来た

北朝鮮が「核攻撃潜水艦」進水、我々も核潜水艦を持つ時が来た

Posted September. 09, 2023 08:29,   

Updated September. 09, 2023 08:29

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北朝鮮が8日、水中核攻撃が可能な初の「戦術核攻撃潜水艦」を進水させたと、官営メディアを通じて明らかにした。3千トン級と推定される北朝鮮最大規模の新たな潜水艦には、大型4基と小型6基の垂直発射管が確認された。潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)と戦略核巡航ミサイルの搭載が可能だと分析されている。韓国合同参謀本部は、「外観を分析した結果、正常に運用できそうにないと判断される」と明らかにした。

新たに公開された潜水艦が北朝鮮の主張通り、戦術核搭載が可能なレベルなのかは未知数だ。2019年に一部姿が公開された後、事実上行方不明だった潜水艦だ。これまでSLBMの発射実験をしたこともなく、実戦能力も証明されていない。にもかかわらず4年ぶりに、政権樹立75年記念軍事パレードを控えて突然進水式が行われた。来週に予想される金正恩(キム・ジョンウン)総書記のロシア訪問を控え、ロシアから原子力潜水艦の技術を移転してもらうために、自国の能力をアピールする狙いがあるとみられる。韓国軍が「欺いたり誇張したりするための兆候もある」と明らかにしたのもそのためだろう。

北朝鮮は今回、水中戦力の核武装を加速する意図を明らかにした。地上の核・ミサイルとは異なり、SLBMや核魚雷は海中で秘密裏に操縦して奇襲攻撃でき、韓国軍の防衛力を無力化することができる。さらに、北朝鮮がロシアから原子力潜水艦の技術まで移転されれば、北朝鮮の核能力の高度化は想像以上の脅威となるだろう。韓国は緊急対策が迫られる。

韓国軍もSLBMの開発を完了し、実戦配備に入った状態だが、核弾頭を搭載した北朝鮮の水中戦力に比べれば、その限界は明らかだ。そこで韓国軍は潜航能力に優れた核潜水艦の導入を推進してきた。すでに潜水艦の建造と小型原子炉の開発能力を備えているが、核燃料の確保が障害だった。韓米原子力協定により核物質の軍事的使用が禁止されており、これを回避するための努力も米国側の了解を得られず、何度も挫折した。

米国は2年前、オーストラリアに原潜を配備する「AUKUS(オーストラリア・英国・米国)」を創設した。米国は、「たった一度の非拡散例外措置」というが、全世界を脅かす北朝鮮の核に対抗する韓国の核潜水艦の導入にただ反対することはできないだろう。長期的に原子力協定の改正を推進する一方、独自開発に向けた核燃料の確保策も急いで講じなければならない。