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中国、経済難と米国の牽制の中、先端技術で欧州攻略

中国、経済難と米国の牽制の中、先端技術で欧州攻略

Posted September. 04, 2023 08:49,   

Updated September. 04, 2023 08:49

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中国企業が1日(現地時間)、ドイツ・ベルリンで開幕した欧州最大の情報技術(IT)・家電展示会「IFA2023」に大挙参加した。2千社余りの参加企業のうち、中国企業が半分以上を占めた。5日、ドイツ・ミュンヘンで開かれる世界4大モーターショーの1つである「IAAモビリティ2023」にも、中国の自動車メーカー40社余りが参加し、最新の電気自動車を公開した。

不動産発の景気低迷に加え、半導体支援法(別名「チップス法」)やインフレ抑制法(IRA)など米国から集中的な牽制を受けている中国が、欧州市場で突破口を模索していると分析されている。これまで労働集約的で技術力の低い製品を作ってきた中国は、最近、欧州の展示会で先端プレミアム製品を相次いで発表し、「テクノ崛起」に乗り出している。

今年のIFAは、中国企業の総出動の舞台といっても過言ではなかった。数年前から続く米中対立で北米市場への進出が困難となった中国は、代わりに欧州市場に力を入れている。実際、中国企業は今年1296社が参加し、ドイツ(228社)、韓国(165社)を抜いて2千社余りの参加企業の半分以上を占めた。同日、展示場を訪れた国内の主要グループ系列会社の副社長は、「事実上、今年は『中国版』のようだ」と話した。

「IAAモビリティ2023」の参加リストにも、中国メーカー約40社が名を連ねた。ドイツ以外の海外メーカーの中では、中国の参加が最も多い。中国の代表的な電気自動車メーカーであるビヤディ(BYD)、上海自動車グループ(SAIC)所有のMGは、欧州で初めて電気自動車の自社モデルを公開する予定だ。世界的な完成車メーカーが最近、中国の電気自動車企業と相次いで技術協力を行うほど、中国の自動車メーカーの競争力が高まっている。

IFAを訪れたサムスン電子映像ディスプレイ事業部次世代企画グループのチョン・ガンイル常務は1日、「中国で(先端製品である)ミニLED技術を適用したテレビ製品が増えている。既存の液晶表示装置(LCD)に対するプレミアム市場規模が大きいと予想されるからだ」とし、「私たちはミニLED技術自体だけでなく、画質アルゴリズムとノウハウを通じ、(中国メーカーとの)差別化を図る」と話した。


ベルリン=クァク・ドヨン記者 ハン・ジェヒ記者 now@donga.com · hee@donga.com