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「借金投資」20兆ウォンで連日年間最高を更新、G2金融不安の中で過熱

「借金投資」20兆ウォンで連日年間最高を更新、G2金融不安の中で過熱

Posted August. 21, 2023 08:53,   

Updated August. 21, 2023 08:53


最近、株式市場が連日下落する中、「借金投資」の規模は連日年間最高を更新している。二次電池などのテーマ株のブームの中、銀行圏からは資金が流出し、証券市場と不動産に大量に移動している。米国の緊縮長期化と中国の不動産危機などの「二重の悪材料」が、韓国国内金融市場を押さえつけている状況で、借金投資と「魂まで集めての融資」が猛威を振るっている。このままでは、史上最大に増えた家計負債の管理のゴールデンタイムを逃してしまう恐れがある、という懸念が高まっている。

20日、金融投資協会によると、17日基準の信用取引融資の残高は20兆5573億ウォンで、今年に入って最大値を記録した。今月に入ってだけでも8190億ウォンが増え、昨年末(16兆5186億ウォン)より4兆387億ウォンが急増した。信用取引融資とは、投資家が株式を買うために既存の株式や現金を担保に証券会社からお金を借りる借金投資の一種だ。

市場別では、有価証券市場(10兆6472億ウォン)とコスダック市場(9兆9100億ウォン)の残高が先月末よりそれぞれ5880億ウォンと2310億ウォンが増えた。特に有価証券市場で信用取引融資の残高は、14日以降、4日連続で年中最高値を記録している。

銀行圏では、いつでも引き出せるパーキング通帳(要求払い預金)からお金が引き出される「マネームーブ」現象が現れている。金融界によると、7月末基準で、5大都市銀行(KB国民、新韓、ウリィ、ハナ、NH農協)の要求払い預金の残高は600兆4492億ウォンで、1ヵ月間で23兆4239億ウォンが減少した。同期間、証券市場の待機資金の性格である投資家預託金は4兆1424億ウォンが増えた。最近吹き荒れた二次電池のブームに乗って、銀行の預け金が証券会社の投資家預託金など、証券市場に移動したものと分析される。

中国発の危機などで国内証券市場が弱含みを見せている状況で、借金投資と共に証券市場び待機資金が増えているのは異例の現象だ。総合株価指数(コスピ)は18日、2504.50で取引を終え、1週間で86.76ポイント(3.35%)急落した。同期間、コスダック指数も3.82%下落した。今月初めは1ドル=1280ウォン台だったウォン相場は17日、取引中1ドル=1340ウォン台までウォン安ドル高が進んだ。梨花(イファ)女子大学経済学科のソク・ビョンフン教授は、「グローバル経済の不確実性が高い状況で、無理な借金投資を放置すれば、損失が投資家個人に止まらず国内経済全般に拡大しかねない」と指摘した。


ソ・ソルヒ記者 カン・ウソク記者 facthee@donga.com · wskang@donga.com