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北朝鮮「米偵察機が領空侵犯」、韓国軍は「虚偽」と反駁

北朝鮮「米偵察機が領空侵犯」、韓国軍は「虚偽」と反駁

Posted July. 11, 2023 08:19,   

Updated July. 11, 2023 08:19


北朝鮮は10日、米国の戦略偵察機が自国の領空を侵犯したとし、撃墜する可能性があると警告した。北朝鮮は国防省報道官談話で、「最近、米軍の偵察機RC-135S(コブラボール)、U-2S(高高度偵察機)、無人偵察機(RQ-4B)が東海・西海上を飛行し、空中偵察行為を行った」とし、「東海では何度も米軍の戦略偵察機が、主権が行使される領空を数十キロも侵犯する事件が発生した」と主張した。さらに、「米空軍の戦略偵察機が朝鮮の東海上で撃墜される衝撃的な事件が起こらないという保証はどこにもない」とし、1969年に米軍偵察機と94年に在韓米軍のヘリコプターが北朝鮮軍に撃墜された事件を取り上げた。

韓国軍は、「虚偽の主張で緊張を高める行為を止めることを求める」と反論した。米偵察機の韓半島周辺の飛行は通常の偵察活動であるため、北朝鮮の挑発的な動きや兆候があれば必要な措置を取るとも主張した。軍用機追跡サイトによると、最近、東・西海上に相次いで展開された米偵察機は、北朝鮮の領空とはかなり離れた上空を飛行し、北朝鮮の核・ミサイル挑発の脅威を監視している。

にもかかわらず、北朝鮮の警告をただの脅しとやり過ごしてはならないという指摘もある。世界で最も緻密な防空網を備えた北朝鮮は、前方と東西に配備された各種地対空ミサイルで東・西海空域(海岸線基準約22キロ)外の軍用機も撃墜することができる。特にSA-5地対空ミサイルは最大射程が300キロで、休戦線から忠清(チュンチョン)圏以南まで到達できる。軍関係者は、「北朝鮮が戦勝節と主張する休戦協定日(27日)を控え、緊張の高まりと追加挑発の大義名分を蓄積する狙いがあるものとみられる」と述べた。


尹相虎 ysh1005@donga.com