［オピニオン］コミュニケーションの基本は支持と激励

「私たち、気楽に話しましょう。フィールドでプレーするのは選手自身ですからね。親はうまくやればよくやったと歓声をあげ、下手ならくじけないでと応援の掛け声を叫べばいいということです」（イ・グムヒ「私たち、気楽に話しましょう」）

上の文章のように、私も「フィールドでプレーする選手」だ。同時に、親であり組織構成員の親の役割をする１９年目の経営人でもある。このような自分の立場で、時には他人の成果に疑問を抱くようになる。少しだけ違う考えで仕事を推進すれば、より良い結果が出るはずなのに、どうしてそんなにできないのだろうかという気がする。しかし、この文章に接した後、私もフィールドでプレーする一人の選手に過ぎないということを知った。私は果たしてうまくやっているのだろうか？

振り返ってみると、私も称賛と応援と支持を受けるのが好きだった。そのエネルギーを基に、また別の挑戦をしながらここまで来たのではないかと思う。私たちは、時々せっかちになる。本人の経験と知識、そして能力値をすぐに伝達して代入させて、子供あるいは同僚に強要する状況を作ったりする。世の中に正解はなく、最初から上手な人はいない。すべてが変わり、昨日の正解が未来には正解とは程遠い状況もよく起こる。

すべてのことには始まりがあり、私たちは時間の中で精魂を込めて成長し、自らの能力値を育てる。そのため、違いを認めなければならない。善悪で相手に接し、善悪で相手を評価する習慣から脱することは容易ではない。しかし、選手として生きる人生で、誰かが一方的にコーチングをしてきたらどうだろうか。誰かが私の父親の役割について、事あるごとに正しい道を提示したらどうだろうか。誰かが絶えず私を否定し、より上手な姿だけを強要したら、私のプライドはどうなるのだろうか。

私たちは、それぞれの人生で最善を尽くして走らなければならない選手たちだ。リーダーや両親、友人、同僚としてお互いをよく認識し、応援することは人生に大きな力になる。コミュニケーションの基本は、教えではなく支持と激励だ。