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道路占拠、野宿、市民の日常を壊した建設労組の都心での野宿集会

道路占拠、野宿、市民の日常を壊した建設労組の都心での野宿集会

Posted May. 18, 2023 08:30,   

Updated May. 18, 2023 08:30

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民主労総建設労組が行ったソウル都心での1泊2日間の野宿集会で、市民が大きな不便を強いられた。建設労組は16日午後、光化門(クァンファムン)の東和(トンファ)免税店前から徳寿宮(トクスグン)前まで世宗路(セジョンノ)の往復8車線のうち6車線を占拠し集会を始めた。集会は帰宅時間帯まで続き、激しい交通混雑が起きた。17日朝は、徹夜で野宿を終えた組合員たちが、龍山(ヨンサン)の大統領室や西大門(ソデムン)警察庁、東崇洞(トンスンドン)のソウル大学病院の3方面に練り歩き、出勤途中の混雑が都心全体に広がり、午前中ずっと続いた。

組合員たちは16日夜、歩道などを占めて野宿をしながら集団で酒を飲む場面もあった。彼らが一晩中飲み食いして捨てた食べ物とマットなどで、夜明けにはゴミが山積みになった。横断歩道にまで酒瓶が落ちており、出勤車両が避けるために急停止した場面もあった。野宿集会を開くと言って臨時トイレも準備しなかったため、路上放尿であちこちに小便の匂いが鼻をついた。泥酔した姿で歩道に横になろうとする組合員もいて、通り過ぎる通行人は眉をひそめた。

警察は16日、帰宅途中の混雑を理由に午後5時以降の集会を許可しなかったが、建設労組は強行した。建設労組は、江原(カンウォン)支部所属幹部のヤン某氏が建設現場での不正の容疑で令状実質審査を控えた状態で焼身自殺したのは政府のせいだと主張する。そのような主張が妥当かどうかはともかくとして、通勤時間を避けて集会を開いたなら、市民たちは不便でも我慢しただろう。聞いたことのない1泊2日間の集会で都心を無法地帯にして日常を破壊したので、市民たちが憤っているのだ。

警察は16日夕方から解散を促したが、解散の試みはしなかった。建設労組は3月も、都心3ヵ所で集会を始め、それぞれ行進後、崇礼門前に集結する過程で深刻な交通混雑をもたらした前例がある。今回は2日間にわたり、通勤時間の混雑を狙った野宿集会を強行した。このようなやり方なら、今後さらに深刻な不法集会を強行しても阻止することは期待できない。

文在寅(ムン・ジェイン)政府は、民主労総が不法を行う度に厳正な対処を明らかにしたが、口先だけだった。政府が変わってから1年が過ぎたにもかかわらず、警察の集会対応には変化が見られない。尹錫悦(ユン・ソクヨル)政府は、建設現場の不法を果敢に撲滅するとしながら、これに反発して都心に飛び出して行うもう一つの不法には手をこまねいている。市民はいつも予想していた以上を示す民主労総の日常破壊に、いつまで耐えなければならないのか。