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ウクライナの住宅街に「悪魔の雨」、ロシア軍による焼夷弾攻撃か

ウクライナの住宅街に「悪魔の雨」、ロシア軍による焼夷弾攻撃か

Posted March. 15, 2023 08:16,   

Updated March. 15, 2023 08:16

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ロシア軍が発射した「焼夷弾(incendiary bomb)」と推定される物体がウクライナ東部ドネツク州ヴフレダールで火花を散らし、雨のように降り注ぐ映像が公開された。高熱と炎で人間の骨まで燃やし、「悪魔の兵器」と呼ばれる焼夷弾をロシア軍がウクライナで使用したという主張が起こっている。

「ブレイキングニュース:ウクライナ」など現地メディアは12日、ヴフレダールの暗い夜空から焼夷弾と推定される爆発物が民間人居住地と思われる場所に光を放って雨のように降り注ぐ映像を公開した。

焼夷弾は3千度以上の高温と炎で被爆者に多大な苦痛を与える。国連は1980年の特定通常兵器使用禁止制限条約で焼夷弾の使用を禁止した。しかし、昨年2月24日にウクライナを侵攻したロシアが各地で焼夷弾を使用したという主張が何度も提起された。

ロシア軍が残酷な殺傷兵器を使用するのは、戦争の長期化、ドネツク州の拠点であるバフムートでの攻防などでなかなか突破口を見出せないためとみられる。13日、米誌ニューズウィークなどは、ロシアのプーチン大統領の私兵と呼ばれる民間軍事会社「ワグネル」が高校生まで傭兵として募集していると報じた。

ワグネルは、主に受刑者を傭兵として集めた。停滞する戦況で、創設者プリゴジン氏とロシア正規軍との間の対立が激化し、人手不足が深刻化すると、未成年者にまで手を伸ばしているということだ。ウォーレス英国防長官は最近、「ロシア軍の97%がウクライナに配置された。ロシアが『第1次世界大戦レベルの消耗戦』を経験している」と指摘した。

ウクライナ軍の事情も同様だ。精鋭軍が激減し、人員の質が低下しているため、今春の大反撃の可能性に対する疑念も強まっていると、米紙ワシントン・ポストが13日に報じた。


趙은아 achim@donga.com