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バイデン大統領、「ロシア、決して勝利できない」

バイデン大統領、「ロシア、決して勝利できない」

Posted February. 23, 2023 08:46,   

Updated February. 23, 2023 08:46

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バイデン米大統領は21日(現地時間)、ウクライナ戦争1年を迎え、ロシアのプーチン大統領に11回触れ、「ロシアは決してウクライナで勝利できないだろう」と強調した。同日、「対抗演説」に出たプーチン氏の核の脅威にもかかわらず、ウクライナへの支援をさらに加速させると明言した。米ロ首脳の対立が最高潮に達し、新たな冷戦が懸念されている。

バイデン氏は同日、ポーランドのワルシャワ王宮で演説し、「プーチン氏の領土と権力に対する欲望は失敗する」とし、「プーチン氏は、ウクライナ支援や北大西洋条約機構(NATO)の結束が持続するかどうかまだ疑っているが、世界の民主主義国家は永遠に自由の番人であり続ける」と述べた。

バイデン氏はまた、NATOが75周年を迎える来年、米国がNATO首脳会議を主催すると表明した。来年までNATOを中心とした対ロシア戦線を維持するという意味だ。

バイデン氏は、「今週、友好国と共に(ロシアに対する)より多くの制裁を発表する」とし、「戦争犯罪と反人道的犯罪に対する正義を追求する」と明らかにした。米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは21日、米財務省がロシアの知事や情報機関の高官とその家族、国防関係企業など200以上の対象への新たな制裁を発表すると報じた。

プーチン氏は同日の演説で、米国などの経済制裁に対応して海外に滞在する「オリガルヒ」(新興財閥)の帰国を促すと応酬した。また、ウクライナ戦争に参加した兵士たちに6ヵ月ごとに2週間休暇を与えると明らかにした。これに対し、ロシアの政治アナリスト、キリル・ロゴフ氏は、「(プーチン氏の)演説の核心は戦争の正規化」と分析した。

米国など西洋諸国とロシアの緊張が高まり、戦況が激化する可能性が高まっている。主要7ヵ国(G7)の外相は同日、共同声明で、「ドネツクとルハンスク、ヘルソン、ザポリージャ、クリミア半島地域はウクライナの一部」と明らかにした。ロシアが拡大戦争の「レッドライン」と規定したクリミア半島をウクライナが奪還するよう支援する可能性を示唆したとの見方もある。


ワシントン=ムン・ビョンギ特派員 weappon@donga.com