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中朝トラック貿易2年ぶりに再開、琿春税関稼働

中朝トラック貿易2年ぶりに再開、琿春税関稼働

Posted February. 17, 2023 08:39,   

Updated February. 17, 2023 08:39

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新型コロナウイルスの感染拡大の懸念から2年以上停止されていた北朝鮮と中国間の貨物車両の運送が一部再開された。新型コロナウイルスの感染対策による国境封鎖で両国間の貿易が減少し、北朝鮮の食料と生活必需品の不足が深刻化したためとみられる。

日本の英字紙「NIKKEI ASIA」は16日、北朝鮮事情に詳しい中国の情報筋を引用し、「中国の琿春と北朝鮮の羅先(ナソン、羅津・先鋒)間の貨物トラックの通行が再開された。両国当局が貨物の運送再開で合意した」と報じた。また、中朝国境の吉林省延辺朝鮮族自治州琿春市の税関施設も稼働を再開したという。しかし、琿春税関のサービスは不規則だと同紙は伝えた。

中朝間の貨物車両の運行が再開されたのは、2020年10月以来約27ヵ月ぶり。北朝鮮は新型コロナウイルスが発生した20年1月に国境を閉鎖し、同年10月には中国との陸上貿易通路まで事実上閉鎖した。新型コロナウイルスの状況が緩和された昨年、中国遼寧省丹東と北朝鮮の新義州(シンウィジュ)を結ぶ貨物列車の運行が始まり、今回、貨物車両の運行も制限的に再開した。

貨物車両の運送再開は、北朝鮮の食料および生活必需品の不足が深刻なことや中国の新型コロナウイルス感染症の状況が安定していることから決定されたとみられる。北朝鮮経済の専門家である、環日本海経済研究所(ERINA)の三村光弘研究員は同紙に、「北朝鮮では食料や日用品などの物資不足が深刻だろう」とし、「羅先は経済特区で他の地域と隔絶されている。トラック通行を許可してもコロナが広がらないかを試すのだろう」と話した。

ただし、中朝国境の全面開放までには時間がかかると予想される。琿春~羅先のほか、丹東など他の中朝国境地域では、まだ貨物車両の通行が行われていない。


金祺容 kky@donga.com