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欧州歴訪のゼレンスキー大統領、英・仏・独に「自由を守る戦闘機を」

欧州歴訪のゼレンスキー大統領、英・仏・独に「自由を守る戦闘機を」

Posted February. 10, 2023 08:58,   

Updated February. 10, 2023 08:58

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8日、英国ロンドンを訪れたウクライナのゼレンスキー大統領が同日、フランスのパリに行き、フランスのマクロン大統領、ドイツのショルツ首相と会談した。9日には、ベルギー・ブリュッセルで開かれる欧州連合(EU)特別首脳会議に出席する。すべて事前に公開されていない「サプライズ訪問」だ。昨年2月のロシア侵攻後、初めて西欧を訪れたゼレンスキー氏は、欧州主要国から戦車に続き「最終兵器」とされる戦闘機まで支援を受けるために奔走している。

戦闘服姿でロンドンに到着したゼレンスキー氏は、スナク首相と会談した後、議会演説で兵器の支援を要請した。ゼレンスキー氏は、リンジー・ホイル下院議長にウクライナの戦闘機パイロットのヘルメットを贈った。ヘルメットには、「私たちには自由がある。それを守る翼をください」とメッセージが書かれていた。

スナク氏は共同記者会見で、「ウクライナへの軍事支援に関するいかなるものも議論の対象から除外しなかった」とし、「戦闘機もその一部だった」と明らかにした。ロイター通信なども首相報道官を引用し、スナク氏がウォレス国防相にどのような戦闘機を送ることができるか検討するよう指示したと報じた。

ゼレンスキー氏は同日、バッキンガム宮殿でチャールズ国王に会うなどハードな日程を消化した後、午後遅くにパリに移動した。パリの大統領官邸でマクロン大統領、ショルツ首相と3者会談を行ったゼレンスキー氏は、「ウクライナのパイロットが飛行機を早く手に入れれば、戦争は早く終わり、欧州も平和になる」と繰り返し支援を要請した。

これに対しマクロン氏は、「ウクライナが勝利するまでウクライナと共にする準備ができている」と述べた。ショルツ氏も、「侵攻が始まってから続けてきた財政的、人道的支援と兵器支援を必要なだけ続ける」と付け加えた。ただし、英BBCなどは、両首脳が戦闘機の支援については確約しなかったと分析した。

ロシア外務省は同日、ウクライナへの兵器支援に関与したとみなされる米国の政・官界77人を制裁リストに加えた。ペロシ前下院議長ら政治家や元米軍将軍が含まれた。


洪禎秀 hong@donga.com