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米CSIS「韓国への戦術核再配備に備えた議論に着手しなければ」

米CSIS「韓国への戦術核再配備に備えた議論に着手しなければ」

Posted January. 20, 2023 08:27,   

Updated January. 20, 2023 08:27

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米ホワイトハウス、国務省、国防総省、情報機関の元官僚14人が、バイデン政権に「韓半島への核兵器再配備に備えた議論に着手しなければならない」という勧告を盛り込んだ報告書を伝えた。米国の核戦力で同盟国への核攻撃を防ぐ「拡大抑止」に対する韓国の信頼が揺らいでいるため、北朝鮮が挑発を強めて行く場合、韓半島に戦術核を再配備できるという警告を送らなければならないということだ。

米シンクタンク戦略国際問題研究所(CSIS)韓半島委員会は18日(現地時間)、このような内容を盛り込んだ報告書「北朝鮮政策と拡大抑止に対する勧告」を発表した。韓半島委員会は、国務次官補を務めたジョセフ・ナイ・ハーバード大学特別功労教授と国防副長官を務めたジョン・ハムレCSIS所長が共同議長を務めている。

彼らは報告書で、「米国の低威力核兵器の再配備の可能性に対する予備決定的(pre-decisional)基礎作業を準備すること」を勧告した。基礎作業には、戦術核再配備に必要な核兵器貯蔵庫候補地の把握及び貯蔵施設の準備、核兵器関連のセキュリティ訓練、在韓米軍のF16またはF35戦闘機の核搭載認証手続などに対する図上計画演習が含まれなければならないと指摘した。報告書は、「核不拡散の敷居を超えずに北朝鮮に新たな圧力を加えることができる」と提案した。韓半島への核兵器再配備を決定する前に必要な作業を検討しなければならないということだ。

ただし、同委員会は、「現時点では、韓半島に戦術核を再配備したり韓国の核兵器保有を容認したりしてはならない」とし、「実際の(再配備)段階は他のすべての拡大抑止強化案を施行した後も北朝鮮が脅威を強めた時に推進されなければならない」と指摘した。この勧告案は、バイデン政権にも事前に報告されたという。


ワシントン=ムン・ビョンギ特派員 weappon@donga.com