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金融ひっ迫で韓国の対外信用リスクが5年ぶり高水準

金融ひっ迫で韓国の対外信用リスクが5年ぶり高水準

Posted November. 02, 2022 08:48,   

Updated November. 02, 2022 08:48

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韓国国内外の悪材料が重なり、韓国の対外信用リスクが5年ぶりの高水準を示した。

1日、国際金融センターによると、韓国政府が発行する外国為替平衡基金債券(外平債)の5年物のクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)のプレミアムは、先月31日、前日より0.040%ポイント高の0.700%ポイントだった。米国と北朝鮮の対立で戦争危機が高まった2017年11月14日(0.707%)以来、最も高い水準だ。

CDSとは、不渡り発生時に債権および融資の元利金を失うリスクに備えた信用派生商品だ。通常、国家経済のリスクが上がれば、国債CDSのプレミアムも上がる。

韓国外平債の5年物CDSのプレミアムは、日本国債(0.310%ポイント)との格差が2倍以上に広がっている。国際格付け会社ムーディーズとフィッチが算定した韓国の国家信用格付けはAAで、日本(A+)より2ランク高いが、国家不渡りのリスクはさらに高いと評価されたのだ。韓国より信用格付けが2ランク高いドイツ(AAA)の国債CDSのプレミアムは、現在0.270%水準だ。

最近「レゴランド事態」が引き金となった金融市場のひっ迫と共に、韓国経済のファンダメンタル(基礎体力)の弱化をめぐる懸念も、韓国国内CDSプレミアム高騰の原因となった。同日発表された10月の輸出入動向によると、輸出は2年ぶりに逆成長し、貿易収支は25年ぶりに7ヵ月連続で赤字を出した。国内代表企業の三星(サムスン)電子のCDSプレミアムも0.678%ポイントで、年明け(0.215%ポイント)の3倍水準に高騰した。

ハイ投資証券のパク・サンヒョン研究員は、「かつても経常収支が悪化する時点で、常に信用収縮現象が伴った」とし、「中国の習近平国家主席の3期目続投にともなう世界資本市場の『チャイナラン』(中国回避=チャイナとバンクランの合成語)も、国内信用リスクを高める要因だ」と分析した。


朴民優 minwoo@donga.com