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北朝鮮7回目の核実験準備完了、中国党大会と米中間選挙の間に強行か

北朝鮮7回目の核実験準備完了、中国党大会と米中間選挙の間に強行か

Posted October. 15, 2022 08:48,   

Updated October. 15, 2022 08:48

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北朝鮮が全方位の挑発に乗り出し、次は7回目の核実験という「レッドライン」まで越えるのではないか、関心が集まっている。韓国に対する北朝鮮の核の脅威が現実のものとなり、すでに政府は米軍の戦術核再配備など米国の拡大抑止を画期的に強化する案をテーブルに載せている。韓半島の「強対強」の対立が続く中、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記が核実験のボタンまで押す場合、韓半島の危機は最高潮に達するという観測が流れている。

ひとまず韓米軍・情報当局は、北朝鮮が中国共産党の第20回党大会(16日)から米中間選挙(11月8日)の間を「D-day」と捉えて核実験に乗り出すシナリオに注目している。朝鮮労働党創建日(10日)から中国の習近平国家主席が3期目を確定する最大政治行事である党大会までミサイル発射実験などで挑発を続け、党大会が終わった後に核実験のタイミングを図る可能性が高いということだ。

北朝鮮はすでに核実験の準備は終わった状態とみられている。国家情報院は先月、国会情報委員会全体会議で、北朝鮮の最近の核実験の動向について、「北朝鮮の豊渓里(プンゲリ)3番坑道が完成し、核実験の可能性が高まった状況」と明らかにした。米戦略国際問題研究所(CSIS)の北朝鮮専門サイト「ビヨンド・パラレル(Beyond Parallel)」も最近、商業衛星が撮影した豊渓里核実験場の写真を根拠に、3番坑道で核実験準備が完了したと伝えた。同サイトは、4番坑道では新たな作業が進行中だと分析した。政府関係者は、東亜(トンア)日報の電話取材に対して、「北朝鮮がいつでも核実験ができるという情況は半年前から確認されている」と述べた。また、「新型コロナウイルス感染症、梅雨、対中関係など様々な状況を考慮してタイミングを図ってきたが、最終的に核実験を行うものと見ている」と述べた。

先制核攻撃を含む「核兵器の使用条件を定めた法制化」を行った北朝鮮は、7回目の核実験で核弾頭小型化の実験に力を入れるとみられる。北朝鮮は最近、戦術核搭載が可能な弾道ミサイルなどを集中的に発射し、戦術核運用能力を誇示した。12日には正恩氏が参観する中、長距離巡航ミサイルまで発射した。北朝鮮はこのミサイルが戦術核運用部隊に実戦配備されたと明らかにした。

このように戦術核運用能力を誇示した北朝鮮は、7回目の核実験を通じて「核小型化」実験まで事実上完了する可能性が高い。これを機に、戦術核開発・運用を統合した完成段階への進入を図ることが狙いだ。


申晋宇 niceshin@donga.com